神経芽腫といえばMIBGスキャンと言う検査で一発で分かる様になっていて、とても精密な検査です。
もちろん、そこにいくまでには尿検査、血液検査、エコー、X-rayと段階を踏み、もしかしてNeuroblastoma?となったときにMIBGスキャンにいく流れになると思います。
しかし、ほんの数パーセントの割合で神経芽腫にかかっていながらも尿検査に反応しない子供達がいます。
そのほんの数パーセントに入るのがトーマスです。
神経芽腫にかかることでさえ稀なのに、さらにその数パーセントに入ってしまうなんて・・・と、何度も思いました。
MIBGに反応することはしますが、とてもあいまいな画像で、とても細部にわたって見極めることには使えるような写真ではありません。ただ、そこに神経芽腫が存在する。ということの証明にはなりましたが。
この検査が使えないと、見逃しを生む結果になるんじゃないのか?どうやって、体の中にまで目を光らすの?そうやって詰め寄る私に先生が示したのが
PET/CT Scanです。
トーマスの担当医はMIBG並に、それ以上に敏感に反応するスキャンだと自信を持っています。
これには賛否両論あって、ご意見を頂いたお医者様の中にはやっぱいりMIBGが一番。なぜなら、MIBGは神経芽腫だけに行われる検査で、その診断は非常に正確だからという方もいらっしゃいます。
反対に、本当はPET/CTを使いたいのだけれども、まだその施設が整っていないことと、高額なのがデメリットという方もいらっしゃいました。日本ではまだ限られた場所だけに備え付けられているようです。
ブドウ糖に反応する検査で、検査の2日前から激しい運動は禁止されます。
PETはブドウ糖の代謝 CTは解剖的な異常をみているそうです。
一度のスキャンで頭の先から足の先まで大体700から800枚の写真を取ります。
ちなみにトーマスが Children's Hospital Los Angeles でPET/CTを麻酔をかけて受けた初めての子供です。
もっと大きなお子さん達で麻酔が必要でない子達には導入されていました。
とても敏感に反応する検査で、腕や足を動かさなくても筋肉の動きにまで反応する感度の良い検査だそうです。
MIBGが使えない、どうしても麻酔をかけてのPET/CTが必要ということで、トーマスの担当医があっちこっちに働きかけてくれてようやく準備が整ったのが、最初の予定よりも数ヶ月遅れてのことです。
その間に検査室の大幅な改造と工事、麻酔をかけるということで消防法に引っかかっていないか消防署のほうから認可してもらったりともちろんいろいろあるわけですから、そんなにすぐというわけでもないのは仕方ないのかもしれません。
私は、他の病院につれていってPET/CTだけ取りにいくのもかまわないと思っていました。でも、もう少しだけ時間を頂戴と担当医も粘り強く掛け合ってくれて、”今月末までに具体的な日が聞けないから次の手に出る”と言っていた矢先のことでした。
検査当日、ナース達も”トーマスが一番最初なんだよ”って緊張した面持ちで言っていたのを覚えています。
本当に沢山の方に支えてもらって助けていただいた命です。
トリートメントから完全に外れた後のトーマスはこのPET/CTと血液検査を3ヶ月ごとに繰返しています。