私は基本的に楽観主義者であり、予防線を張りまくった上で12月上旬に感染者が減少すると予測していましたが、それでも予測よりも早くピークアウトしました。実効再生産数の推移もほぼ予測どおり、一旦小さな山(実際には踊り場ですが)があり、ある程度低下傾向が続いた後には低下が加速する形になりましたので、もちろん毎回同じになるとは限りませんが、新型コロナウイルス感染拡大の一つの傾向が見えたのではないかと思います。
政府は今更ながらGoToキャンペーンの停止を実施していますが、実質的にGoToキャンペーン停止の効果が表れる前にピークを過ぎており、明らかにズレた対応となっています。
政策のタイムラグを考慮すると、感染拡大防止政策は早め早めに実行するか、いっそ実施しないかの二択です。少なくとも第3波についてはGoToキャンペーンの停止などは実施するべきではなかったと思いますが、仮に実施するのであれば実効再生産数の上昇を続けていた10月下旬には実施するべきでした。
もちろん対応についてはまだ手探りで進めていくしかないと理解はしていますが、仮に第4波が来たときにはここまでの経緯を踏まえて有効な政策を打ち出すことが求められます。
政府のリーダーシップがここで問われます。デジタル化や縦割り行政の打破など菅内閣の政策には期待していますので、踏ん張ってほしいものです。
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