新型コロナ第2波重症者、第1波と同水準になる可能性 | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

過去記事[コロナ第1波と今の比較<感染者は多くとも重症者は1/5>]で「7月23日時点の重症者は第1波ピークのわずか1/5であり、今後も増加が見込まれるとはいえ第1波ほどの数になるとは考えにくい状況です。と書きましたが、見通しが甘かったようです。
8月12日時点の重症者数は203名と、第1波ピークである4月30日時点の重症者数328名のほぼ6割となっています。


データ・グラフは東洋経済オンラインから引用

昨日の記事にも書いたとおり実効再生産数は1.00を下回っており、感染拡大はピークアウトしたものと思われますが、第1波の感染拡大がピークアウトした(実効再生産数が1.00を下回った)4月19日時点の重症者数は231名でした。第2波の感染拡大ピーク時の重症者数177名(8月11日時点)は第1波の3/4程度と少なくはありますが、軽視できない数となっています。特に8月12日は重症者数が26名も増えており、第1波の最大増加数(25名)を上回ってしまいました。
感染者数を分母とした時の重症化率では第1波を下回っているものの、第2波は重症化しづらい若年層の感染者が多いため全体の重症化率が下がっただけに過ぎないものと思われ、弱毒化したと考えるのは間違いでしょう。

私も見通しの甘さを反省しています。経済活動を止めるわけにはいきませんが、できる範囲で気を付けましょう。