公共事業というトリクルダウン | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

公共事業を増やして経済を活性化させる。最近はMMTの浸透もあり、そんな主張が増えてきているように感じます。
公共事業による経済活性化を100%否定するつもりはありませんが、不思議なのはトリクルダウンを否定する勢力の方々からそうした主張が聞こえることです。
政府が大手ゼネコンに工事を発注し、ゼネコンが下請けに工事を回し、更にその孫請け以下に工事が回ることで仕事と金が浸透していく・・・
これってトリクルダウンそのものですよね?
ゼネコンが下請けに仕事を回す際には下請けにも十分な利益が出るように仕事を回し、その下請けは更に下に十分な利益が出るように仕事を回す。これが公共事業による経済活性化の大前提なわけですが、トリクルダウンを否定する方々は大企業は下に金を回さないという主張をされているわけです。
トリクルダウンが発生しないのであれば、公共事業を増やしてもゼネコンが儲かるだけで経済活性化には繋がらないことになるんですが、彼らの頭ではどう整合性をつけているんでしょうか?