2005年に日米の「オークス」を制し、同年のJRA賞の「最優秀3歳牝馬」&「最優秀父内国産馬」に選ばれた「シーザリオ」(牝19歳)が27日(土)、けい養先の「ノーザンファーム」で死亡した。
死因は「子宮」周囲の「動脈断裂」による「出血性ショック」。
2004年12月にデビューし、翌2005年の「フラワーC」(G3)まで無傷の3連勝を飾る。
クラシック初戦の「桜花賞」では1番人気に推されるも「ラインクラフト」にアタマ差及ばず2着に敗れる。
続く「オークス」では上がり33秒3の最速上がりで差し切りG1初制覇。
更に「アメリカンオークス」(G1)では2着に4馬身差を付ける圧勝で日本調教馬として史上初のアメリカのG1を制覇。
同年のJRA賞の「最優秀3歳牝馬」、「最優秀父内国産馬」を受賞した。
しかし、帰国後に「右前外側繋靭帯炎」を発症、長期休養後、復帰へ向けた調教を重ねていたものの「繋靭帯炎」を再発症し、2006年4月5日に引退を発表、同19日に競走馬登録を抹消された。
繁殖入り後は「菊花賞」、「ジャパンC」を制した「エピファネイア」(父シンボリクリスエス)、「朝日杯FS」を制した「リオンディーズ」(父キングカメハメハ)、「皐月賞」を制した「サートゥルナーリア」(父ロードカナロア)と3頭のG1馬を輩出した。
これら3頭共に種牡馬入りし、エピファネイアは無敗の三冠牝馬デアリングタクト、リオンディーズはサウジダービー覇者ピンクカメハメハを送り出す等、その血脈は日本競馬界に多大な功績を残した。
また、デビュー前だが、産駒としては2020年に父「ロードカナロア」の牝馬(シーザリオの2020)が誕生している。
ご冥福をお祈りします。