後藤 眞由美です。
本気で自分とじっくり向き合う事を決意し、振り返りを綴っています。
時々出てくる、まゆこ とはこの人のことです。
登場上人物は、仮名の場合もあります。
前回の話はコチラ
![右矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/122.png)
金融機関で、働きはじめた私。
高校生の時は、
3時にシャッターが閉まって、仕事が終わるなんて、楽でいいな〜、
と思ってた能天気者(汗)
現実は、とんでもない‼︎(当たり前)
シャッター閉まってから残務処理して、収支が合うまでは緊張しっぱなし。
収支が合わない時は、皆、必死で、
現金、伝票、為替、機器類を見て、
原因を探し回ります。
誰が、どの機械で、何時何分何秒に打ち込みしたのかわかるので、私のミスだったらどうしよー、ってドキドキです。
ですが、金額からあらゆる可能性を探し出すと、すぐに見つかる事の方が多かったです。
原因が誰であれ、『見つかってよかった。』という感じで、誰を責めることなどは、なかったのが救い。
ある金曜日のこと。
収支が合わず、何としても、原因が見つからない。
夜も遅くなり、女子職員は全員帰宅。
最終的には、役席のみ徹夜で現金、伝票、為替、機器類とにらめっこ。
そして休日の翌朝、
職員から連絡があり、まだ原因がわからず、とのこと。
休日出勤して、再び職員総出で、探し始めました。
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『わかりました・・・。』
『申し訳ありません。』
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190205/22/thm2g510/2c/46/j/o0640042714351216513.jpg?caw=800)
私のミスでした。
嫌なことは無いことにする術を、身につけてた私でも、無いことになんて、出来ない現実。
『あ〜良かった。』
徹夜した役席の方々が、みんなそう言ってくれました。
でも、私は、どんなに平謝りをしても、罰悪く、消えたいくらい、情けない。
《どうして、昨日のうちに、見つけられなかったんだろう・・・。》
《もっと、朝早く来て探していれば、もう少し早くに見つけられたのに・・・。》
《なんてバカな事を、してしまったのだろう。》
《私のせいで、徹夜させてしまった・・・。》
自分を攻める、まゆこの声でいっぱい。
自宅に帰るのも、嫌だった。
母に、言うのが嫌だった。
その日は、母とお出かけする予定だったので、母は私の帰宅を待ってる。
案の定、帰宅すると、車から降りる私を見て、西の部屋の窓越しに、
『見つかったの?』
と、聞いてきた。
私は、うつむいて言いました。
『うん、眞由美だった。』
![IMG_7836.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190205/22/thm2g510/e8/bb/j/o0320018014351216723.jpg?caw=800)
そう言った後に、素直でない私は、強がって笑って見せた。
すると母は、
『なに笑ってるのよ。
自分が原因で、よく笑ってられるね。』
と、怒り出した。
「うるせーなー。」
と思った。
やっぱり、家に帰りたくなかった。
今、思い返してみると、
母の言う通りです。
ごもっともでございます。
ただ・・・
ただ、きっと・・・
あの時の私は、
母に、私の気持ちに、寄り添って欲しかったんだと思う。
共感した言葉を、いいえ言葉じゃなくても良かった。
ただ、見守ってもらえるだけでも、良かったのかもしれない。
甘えて育った私は、どんな時も、味方が欲しかったのだろうけど、
30年も前のことを、いま改めて思うと、
依存心いっぱいで、
自己中心だな、って感じる。
誰かに、優しい言葉を、かけてもらいたい。
ミスを犯した心の傷を、癒してもらいたい。
他力本願⁉︎
当時の私は、それが精一杯だったのだと思う。
歳を重ねた今、この大失態をバネに、次の仕事に繋ぐことができる強さを、持っていたら⁉︎と思う。
つづく
![右矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/122.png)
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まだお読みでない方、覗いてみてね。
後藤 眞由美ってどんな人?
本気で自分とじっくり向き合う事を決意し、
振り返りを綴っています。
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