時間 | いつか旅立つ日が来たとしても

いつか旅立つ日が来たとしても

ひとりと一匹と、その日々のこと。

おまえと過ごした日々で
鮮烈な思い出が少ないのは
あまりに日々が穏やかだったからだと思う

朝起きて、ご飯の用意と
トイレの掃除をして
出勤する
帰宅して、ご飯を補充して
テレビを見て、ゲームをして
トイレの掃除をして
おまえの夜食の補充をして
一緒に眠る。
それだけの繰り返し
それでも、気づけば
おまえと1日起きて一緒に居るのは
5時間程度になっていた。
おまえが、オレの3倍の速さで生きていることを、すっかり忘れていた。