2019年製作。ハミングバードとはハチドリのこと。ハチドリが一回羽ばたくのに要する時間が0.001秒。実話がもとになっているとのこと。
去年の8月5日に日経が4,451円(12.4%)、史上最大の下落幅を記録したことはニュースにも大きく取り上げられた。明確な理由は特定されておらず、複数の不安要素が重なって一気に下落。しかしこれといった明確な理由があるわけでもないので、翌日には3,217円(10%)と大きく戻した。一説によると、普段市場の流動性を高めているHFT(High Frequency Trading 高頻度取引)の売買量が減ったことが要因とされている。 現在売買主体の70%程度を占めるHFTの売買量が8月5日に64.6%に低下したらしい。このHFTに携わる従兄弟の二人が主人公だ。
ネタは大変興味深いところだが、映画として面白かというと、もっと面白くできそうなのに、もったいないというのが私なりの結論だ。私はデイトレやっているからこのネタに興味をもてるが、そうでないひとにとっては伝わりにくいし、HFTのカラクリについての説明が冒頭の方でもっとしっかり分かりやすくあるべきだったと思う。主にケーブルを通す苦労に時間が割かれている。HFTという現代の金融市場を描くのは多くの人の興味をそそるところだと思うので、せっかくのネタを生かせなかったという印象を受ける。
物語は2011年から始まる。そのとき既に0.001秒を争っていたのだから、10年以上経過した今はいったいどうなっているのか。市場はアルゴリズムに支配されている。ディテールまで理解するのは難しいが、今の市場の情報量とスピード勝負のイメージをざっくりつかむことはできる。市場に参加する以上、だれでもこのアルゴにガッツリ巻き込まれている。
※↓予告編です。
※相場ドラマとしてはオススメ

