元日に亡くなった夫の叔父の葬式で、五十肩かというくらい喪服がキツくて肩が動かなかった私。この四半世紀、水泳で鍛えた二の腕は太く、胸板は厚くなっていた。田舎のお通夜・葬式は都会のあっさり型と違って、よその家に上がって立ったり正座したり、食べ物を運んだり、ある程度動きが必要になるのを実感した。さしあたり死にそうなひとはいないが老人はたくさんいるし、今後は喪主サイドになる機会も増える。よって喪服を新しく購入することにした。昨年の夏に友人の母親の告別式に一緒に参加した友人は、持っていた喪服が入らず、急遽購入したとのことだった。喪服は一度買えば10年以上所有する可能性が高いので、じっくり選びたい。思い当たる節のある方はこの記事を参考にぜひ購入の検討を開始していただきたい。時間のあるときに選んで買ったほうがいい。
まず私がもっていた喪服だが、20年くらい前、独身だった30代前半に一生着るつもりで7万出して買ったDCブランドものだ。時代だ。今回周囲に喪服について何人かにインタビューしたが、ある年上の女性は、
「あたしの時代はディオールの喪服とか着てる時があったのよ。でも今着るとどう考えても形がダサいのよ」
おそらくバブル期に全盛だった肩パットが今となっては、ということだろう。私が前回買ったのはバブルも終わって肩パットもさほどない頃のもので、形がシンプルだし、物も悪くないので今着てもダサイということはないと思うが、どうも「若い独身者向け」のデザインというか、今時の喪服と比較するとボディコンシャスな作りではあるような気はする。これも時代か。結局どんなにシンプルで時代に左右されないデザインを買おうとしても、流行と全く無縁な服はないということか。ひとまわり年上の義姉曰く、今年50歳で既婚者の私ともなると推奨されるデザインは、
1 前あきである(今持ってるのは後ろファスナー。ひとりで着られない)
2 中のワンピースはひじが隠れる(今のは半そででひじは出ている)
デザインも今持っているのは胸に切り返しがあって体のラインが比較的はっきり出る。このせいもあって肩・胸周りがキツいかと思われる。義姉曰くこの年齢になったら、あまり体のラインを強調するものではないほうがいい、とのこと。よって、
3 動きがある程度楽。
この三点を基準に新しい喪服を探すことになった。
最近はオーダースーツがリーズナブルな価格で売られており、うちの夫も利用している。私は特に胸、肩回りを自分に合ったものにしたかったので、オーダーがよかったが、女性の礼服(ワンピース)のオーダーはなかった。厳密には銀座にあったがえらく高い(15万?~)。男性の場合は当然こういった店で普通のスーツ同様に作れるので、私が男だったらこれを選択すると思う。ただし仕上がりに一か月程度は要するはずなので、事前に作っておかねばならない。
最初は上戸彩のCMでおなじみAOKIで試着。肩が狭いのはイヤだというと、ゆったりデザインを紹介された。中心となる価格帯は4~6万程度か? 次は洋服の青山へ。全体としてはそう違わないものの、中心価格はAOKIより一万程度下がるか。特にゆったりサイズではないが、青山のほうが私には体に合ったデザイン(動きやすい)があった。服としてのデザインも嫌いでない。青山には東京ソワールによる青山限定品?のようなものもある。私がインタビューした人の中には、テレビ通販で東京ソワールのものを買ったというひとがいた。返品交換できるとはいえ試着できなくて不安はなかったか、と聞いたら、
「まあそうなんだけどね。実際買ったら大丈夫だった」
日を改めてデパートめぐり。横浜市磯子区民の私だが、まずは上大岡京急百貨店を視察。やはりこれまで見た二店より高い。6万~10万前後が中心か。電車に乗って横浜へ。まずは丸井の東京ソワールへ。どんなものを探しているか、と聞かれ、かくかしかじかと上記の説明をしたのち、
「まあ、10万はないですね」
というと、横浜丸井の東京ソワールに10万円以上の品はないとのこと。6万円前後くらいが中心か。3万程度の廉価なものもある。デパートめぐりが苦手な私が今回は根性を出して巡ったが、丸井→そごう/京急百貨店→高島屋の順に中心価格帯が上がっていき、高島屋ともなると10万以上が充実している。東京ソワールはどのデパートにも品物を入れているが、丸井には東京ソワールそのものが出店しており、6万前後の品ぞろえなら最も充実していると思う。高島屋等で見た10万以上ともなるとやはり品物にはっきりと高級感があるし、デザインも素敵だ。15万出せばとりあえずの最上位品とみていいか。
青山、AOKIも含めてどこでも価格はある程度幅があるし、デザインもいろいろある。ちなみに横浜丸井にはさらに廉価な2万円台程度が中心のブラックフォーマルのショップが別のフロア(3F?)に出店していた。単に中心価格で分けるなら安い順に、横浜丸井の3F(?)→青山→AOKI→横浜丸井東京ソワール→そごう/京急百貨店→高島屋となる。
結局丸井の東京ソワールで試着しまくって、上記三点を相対的に満たす品を税込約64,000円で購入した。青山の品(税抜35,000円くらいだった)も捨てがたかったが、また試着しなおしたり横浜に行ったりする気力は尽きていた。たぶん動きやすさでは買った東京ソワールのものが上だった気がする。うろ覚えだけど。私は動きやすさに相当な重点を置いていたが、こんなひともそう多くはないだろう。そこそこの動きやすさでOKということなら、どの店でも様々なデザインの選択がある。ちなみに前の肩キツキツDCブランドは9号だったが、今回買ったのも同じく9号だ。ただ黒の色味と裏地で比べたら明らかに前回買ったほうに高級感があった。
以上、喪服購入の際の参考になれば幸いだ。とにかくある程度事前に複数の店で見物、試着の機会をもつことをお薦めする。またオーダースーツの会社に提案したいが、女性のブラックフォーマルのオーダーメイドがリーズナブルな価格で利用できれば需要はあると思う。型を3種類くらい?用意して、生地のランクも数種設定。その中からそれぞれ選ぶかたちで、6万円~10万円程度の価格設定でできないだろうか。それが依然なかったとして、再度喪服を新調することがあったら、今度は高島屋から試着できる経済状態だと嬉しい(他力本願)。
ちなみに義姉によると数珠と白真珠のネックレスがあれば完璧らしい。私にはどっちもないが、これは追い追い。参列者が高齢でかつ少なくなかった叔父の葬儀を見る限り、女性の数珠も白真珠もマストアイテムではないように見受けられた。こういったことに私は年甲斐もなく本当に無知だ。というわけでネットでちょっと調べてみた。男性の黒ネクタイと白ネクタイのように全国共通のわかりやすい決まりはないようだが、
①葬儀でアクセサリーをつけないこと自体がOK(華美を控えるため)
②白真珠も黒真珠もOK。白がよりフォーマルということもない。ただしひと粒等のペンダントやロング、二重以上のものはNGで、一連でひと粒7~8ミリ程度、長さ40センチ前後でピンクやゴールドがかってない本当の白真珠が慶弔関係なく広範に使えるとのこと。要はおしゃれをしにいく場所ではないということか。
③白真珠のみならず、黒も慶事で使っても問題ない。
といったあたりか。私はこの20年?くらい片平なぎさ主演の「赤い霊柩車」シリーズを繰り返し見ている。いつもぼーっとつけている感じだが、叔父の葬式から帰って初めて、なぎさや紅葉さんの喪服コーディネートに目が行った。やたらに葬儀シーンが出てくるこのドラマだが、この二人に限らず、私が気にしてみた範囲では出演する女優さんほぼ全員、白真珠をつけていた。黒真珠をみた記憶がない。ただしなぎささんは一度一粒がどでかいネックレスをしていた。どう見てもひと粒一センチ以上。さすが主演女優と思って見ていたが、これを「葬式には華美。おしゃれすんな」とする向きもあるようだ。
というわけで白真珠のネックレスもいいものに巡り合えれば買ってもいいかな、などと思いつつテレビや雑誌、チラシをみていた矢先、冷蔵庫が壊れた。急速に冷凍庫がダメになり慌てて買替。20万もしたので、白真珠のネックレスは来年以降としたい。
追記:「赤い霊柩車17」であっこはんは黒真珠をしていました。粒デカめ。この回も何度もみてるのにな~渡辺典子も黒。ていうか二人とも黒というより明るいグレー。他の女優さんは白真珠。そのシーンの直後に黒真珠のテレビ通販。これは本当に真っ黒だった。「葬式用にどうぞ!」だそーです(2/17)
※正月早々の叔父の葬儀と喪服キツイ話、鍛えすぎた肩回りについてはコチラ。