中井貴一とキョンキョンのつかず離れず、古典的表現を使うなら「友達以上恋人未満」のアラ還カップルの日常をつづったドラマ。

 このドラマを見てて思うのは、果たしてこのカップルにリアリティはあるのか、なんである。熟年婚活も盛んな昨今、この二人はめちゃくちゃ枯れているで片づけていいのか。もちろん事実は小説よりも奇なりで、何があってもおかしくないのが現実だけど、ドラマとしてのリアリティを追求した場合、あの二人の関係にリアリティはあるのか。

 私の結論からすると、「ない」である。ああなったら普通はくっつくか離れるの二択しかないと思う。でもあんな関係があったらいいな~というアラ還の願望をかたちにしたのがこのドラマなんじゃなかろうか。もはやガツガツ行く気力・体力も失せた大人のプラトニックラブドラマですな。

 このドラマを見てると内田有紀がちゃんとした女優さんなんだとつくづく。あのドラマに出ている女優の中で一番美人なのは彼女だと思うが、その美貌にあのマンガなキャラクターが乗って違和感がない。あのキャラクターは一歩間違うとさぶいことになると思うが、内田有紀の俳優としての力量とさじ加減の絶妙さで違和感なくみられる。それにしてもあの役は「暑い」と思う。あのファッションで撮影するのはしんどかろうな、とも思う。厚着で首元グルグル巻き。しかし彼女を除けば、アラ還以上ファッションの見本みたいなドラマでもある。

 このドラマの好きなところのひとつは、俳優がやたらにアップになったりしないカメラだ。きょうびやたらに演者に寄るドラマが多いが、このドラマみたいに「空間」を撮るほうを心がけているドラマ・映画が好みだ。

 キョンキョンはもはや白髪を隠さず出演。さすが史上最強女性ともいうべきキョンキョン。BSの飯島直子の番組にも生え際白髪で出ていた。しかし編み込みにしておしゃれな仕上がりになっており、さすがはキョンキョンと感心した。そんなのも見て、今年で55歳の私もそろそろグレーヘアを意識するようになった。手始めに白髪を明るい色で染めて、黒いところと差がつく逆プリンに挑戦しようと思っている。かなり明るい色で染めたつもりが、実際に染めてみるとそうでもなかったりした。徐々にチャレンジしていきたい。

※追記:見れば見るほどアラ還のファンタジーなんだと思う。三浦友和と中井貴一に惚れられる60歳・・・しかも二人とも紳士で、要求らしい要求もせず、チヤホヤしてくれる・・・しかし予告編で坂口憲二の病気がヤバそうなのにミスリードしたのは失敗だった。本編みて「よかった、元気だったんだ」と思う人いない。困難を家族でどう乗り越えるかを見たかったひとがほとんどのはず。えらい肩透かし。作り手のチャチな煽りにがっかり。