てなわけで買ってみました、オープンイヤーのワイヤレスイヤホン、ShokzのOpen Fit。ヨドバシカメラのネットショップで23,010円(ポイント10%)。
 そもそも耳をふさぐタイプのワイヤレスイヤホンはタオトロニクスのサウンドリバティ97(約4,000円)を使っていた(写真の黒いほう)。これしか使ったことがないので、これと今回買ったオープンイヤー(周囲の音が拾えるイヤホン)のOpenFitを比べてみる。こういったことに疎い個人の感想なのをご了解いただきたい。

 

・装着感は口コミを裏切らない良さ。長時間つけても負担にならない。下手するとつけてるのを忘れるくらい。
・youtube等でラジオを聞く感覚でひとが話をしている程度のものを聞いている分にはほぼ音漏れしない。ただ大音量で音楽を聴くと何の曲を聞いているかわかるくらいに音漏れするし、その程度の大音量で音楽を聴けば周りの音もほぼ拾えない。当り前か。

・上記のようなラジオ感覚の音源の場合は周囲の音もたいだい拾える。

・片耳で使っても快適。本当に周囲の音を拾いたかったら片耳でいいかも。そのほうが確実に外の音が拾えて、かつ音源の音も明確に聴こえる。

・ペアリング性能がsoundliberty97より格段にいい。これが値段差か。Bluetoothでスマホにしろパソコンにしろペアリングするとき、soundlibertyは接続するときも切り離すときも意外とうまくいかないことが多く、特にパソコンと切り離すときが巧くいかなかった。要再起動になることがほとんど。しかしこのOpenFitは接続も切断もサクサク切り替わってスムーズ。ストレスフリー。
・マルチポイント接続というのをアプリを落とすと使える。二台のデバイス(私ならパソコンとスマホ)に同時に接続できる。片方を外して片方に接続するという手間を省いて切り替えられる。

・デバイスから相当離れてもきれいに聴こえる。soundlibertyは例えば居間にスマホを置いて洗面所やテラスに行くとブチブチ音が切れたり、全く聞こえなくなったりしたが、こちらはどちらの場所にいてもクリアに聞こえる。
・音楽を本気で聴くなら、明らかにsoundliberty。特に重低音がしっかり響く。OpenFitは軽めでクリアな音質。音楽を聴くのに向かないということはないが、先述した通り大音量にすると明確に音漏れする。
・Netflix(スタンダードプラン)でOPENFITをつけてPCで映画を見たら、テレビでサウンドバーで聴くときよりも音が立体的に聴こえた。

 最初にワイヤレスイヤホンを街でみかけるようになったときは、高価なんだろうな、贅沢品だわ、と調べもしなかった。けっこう長いこと有線のイヤホン(二千円くらい?)をスマホに差す昭和スタイルで音楽を聴いていた。やがてこういったものに詳しい友人が、
「うちら夫婦はランニングするときに同じワイヤレスイヤホンを使っている。これは数万円の高いワイヤレスイヤホンをいくつか使って辿り着いた結論だ。4,000円とお手頃価でありながら音がいい。テレビでピアニストの清家さんが薦めているのを見て買ってみたが、高いものと比べても音に遜色がない。4,000円ならランニング中に落ちても泣けるかと思って買ってみたが、そもそも落ちない。数万円のほうが耳から落ちそうで怖かった」
 アドバイスに従い購入。結果は「もっと早く買っておけばよかった」。数年愛用。やがてコロナの世になって夫はリモート会議をするように。夫は有線タイプの会議用イヤホンを買ったが、結局私のワイヤレスを使うようになった。夫婦で共有。仲がいいというより不衛生な気も。まあ、あまり気にならないが。
 そうこうしているうちに、「老眼で読書がしんどい」とLINE等で発言したところ、夫の親戚のアメリカ人女性(高校の国語の先生。カリフォルニア在住)と読書家の友人がオーディブルを愛用しているとのことだった。二人とも小川洋子作「密やかな結晶」(英題はMemory Police)の愛読者で、かつ二人ともShokzというブランドのオープンイヤーのイヤホンを愛用していた。周りの音を拾いながら自分が聞きたい音も聞こえる。そんなスバらしいものがこの世にあるとは。夫は私がyoutubeの動画をTVで見るのを嫌がる(現在プレミア会員になってCMなしで見まくり中)。ならばとパソコンとワイヤレスイヤホンをつないで聞くが、そういうときに限って話しかけてくる。普段はこっちのきくことに返事もしないくせに。ワイヤレスイヤホンも共有状態だし、この進化版ワイヤレスがあっても損にはならないだろう。

 Shokzは初めて聞くメーカーだったが、夫もこのメーカーの骨伝導の優秀さは知っていた。友人も親戚も二人とも骨伝導で左右がフレームでつながっているものを使っていたが、国内の友人はフレームが折れてしまったので、聴こえ方はそもそも気入ってたのと、ネットでの評判から、骨伝導の進化版?を採用したフレームレスのOpenFitを現在愛用しているとのことだった。私もどうせならフレームがないほうがいい。
「Shokzの買うなら骨伝導じゃないと意味ない気がするけど」
 と夫はぶつぶつ言っているが、OpenFitをおねだり。確かに高い。オープンイヤーのイヤホンはたくさん出ているが、明らかに高価格帯だ。前のsoundlibertyは「コスパ最高!」で選んで実際「お勧めに従っていい買い物をした」と思っていただけに、「コスパ最高!」のオープンイヤーを探し出すも、口コミは量も評価もOpenFitを凌げない。まあ、要るものでもないし、と思っていたら、夫がたまたま行ったヨドバシでShokzのパンフレットをもってきてくれた。なんて優しい旦那様。
「有馬で勝った金は早く使ったほうがいい」
「あれを仮想通貨と中国投信の損切と相殺してもまだ負けている」
 そうはいってもこのチャンスを逃さいでか。
「二人で使おうね。リモート会議の時もきっと快適だよ」
「俺は要らない。今あるワイヤレスを片耳で使ってで充分。周りの音も聞こえる」
「まあまあ、進化版も使ってみないと」
「しつこいな。勝手に一人で使って」
 夫はこのパターンが多く、前にTVStickをおねだりしたときも、
「しょーもないもん買って。俺は関係ない。ハナちゃんが勝手に使えば」
 と言っていたが結局TVstickでアマプラのアメリカ映画やドラマを私より見まくっていた。
 現状どうなっているかというと、夫が居間でテレビをみていて、私がyoutubeを見たい(聞きたい)ときOpenFitを片耳、もしくは両耳で使っていることが多い。繰り返しになるが、夫に急に話しかけられても両方聴きとれるし、長時間装着してても負担がない。とりあえず買って正解の判定だ。
 ちなみにsoundlibertyを紹介してくれた友人は、左が聞こえなくなったと言って最近オーディオテクニカのワイヤレスイヤホンを買っていた。

★今月の出張★
2/16 春節中に夫が京都に出張。伏見稲荷神社。中国人だらけということもないが、外国人だらけではあったらしい。欧米系は少なくアラブ系と思われるインバウンド系が多かったとか。ちなみに私は京都に行ったことはあるが、伏見稲荷神社近辺に行ったことがない。