埼玉県川越市在住で結婚して横浜市民（南のほう）になった。横浜駅より東京寄りは同じ市内という感覚はなく、横浜駅周辺から南、横須賀、湘南、鎌倉、三浦半島方面のほうが地元感覚がある。そんな風に暮らしていると「ご当地ソング」が山のようにある。川越時代なんて皆無だったのに。
まず最至近距離はゆずだ。出身中学が近所だ。今月みなとみらいに新しい音楽専用施設Ｋアリーナ（２万人収容）が開業するが、こけら落としがゆずだ。上大岡駅の「夏空」。「この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せて」に該当すると思われる長い坂道が方々にあるが、本当に自転車に二人乗りで下っているのを見たことがない。実際やったら大加速して正直危険な長さだ。次いで「山手のドルフィン」。ユーミン「海を見ていた午後」だ。次いで伊勢佐木町、横浜。青江三奈、ちあおきなおみ、藤圭子といったタイプの歌手が好きな私だが、「伊勢佐木町ブルース」は今も街の雰囲気に合っている。横浜は「ブルーライトヨコハマ」に始まってキリがない。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を聴くと、こんな詞を書ける阿木燿子って感覚が男性的だよな、とつくづく思う。阿木燿子といえばジュディ・オング「魅せられて」。「好きな男の腕の中でも違う男の夢を見る／私の中でお眠りなさい」って、どんだけ酸いも甘いも噛み分けた。女としての成熟度が振れ切ってる。話が逸れた。あれはエーゲ海だ。神奈川県臨海部の曲ではない。
湘南・鎌倉・逗子・葉山に頻繁にドライブに行くようになると、そりゃあサザンやユーミンがああいう曲書くよとつくづく思う。湘南の海って他と違う。古くは太陽族とか加山雄三ね。今だとスラムダンク（鎌倉高校前）か。青春だ。富士山と江ノ島を同時に望むスポットはいくつかあるが、私は逗子海岸のあたりから見るそれが一番きれいに思える。
横須賀の海も独特だ。湘南と明らかに雰囲気が違う。クレイジーケンバンドの「タイガー＆ドラゴン」、山口百恵「横須賀ストーリー」（百恵ちゃんは横須賀の不入斗出身）、渡辺真知子「かもめが飛んだ日」って、共通する雰囲気あるし、それは本当に横須賀の海に通じている。
結婚して転居して以来、曲ってその土地の雰囲気を本当に伝えていることが多いと肌で感じられる。埼玉県民だとそれがないのよねえ。川越、住みやすくていいところだけど。
ちなみに茅ヶ崎駅の発車メロディーが「希望の轍」なのが納得できない。「勝手にシンドバット」であるべきだ。「今何時？」が駅にぴったりだし、なんといってもデビュー曲だし、「砂交じりの茅ケ崎／江ノ島が見えてきた、俺の家も近い」ときたらこの曲以外に考えられない。江ノ電の江ノ島駅にサザンから無償提供してもらえないかしら。江ノ電お金なさそうだし。
夫は伊勢正三、甲斐バンド等のファンだが、他にメジャー所としてはユーミン、井上陽水、竹内まりやのベスト盤を持っていた。結婚当初このラインナップでサザンがないのに違和感を覚えた。個人的にサザンというか桑田佳祐では「勝手にシンドバット」「スキップ・ビート」「シュラバ・ラ・バンバ」の３曲が大好きだ。サザンは今年45周年。９/27～10/１に茅ケ崎運動公園でライブが開催される。
追記：NHKの番組で桑田さんが「父親が東海道線の茅ケ崎でたまたま降りて、そこで仕事探してっていう歴史があったみたいなんですけど、よかったなっていうか、戸塚で降りてたらね、また違う人生になっていたかもしれないし、小田原で降りていたらまた違ったかもしれないし」ってコメントしてたが大笑い。戸塚がより近いうちとしては、絶対サザンは生まれていなかったのがわかる。そう考えると、桑田さんのお父さんもサザン誕生に大きく関与しているんだな。私にとってはどう考えても歌詞もユーミンや松山千春より桑田佳祐（10/2）
追記２：大事な横須賀ソングがまだありました。「そんなヒロシに騙されて」。桑田さんの横須賀ソングもあったんですね。すっかり忘れていました。桑田佳祐と横須賀…アリですよね、当然。原坊の横浜のご実家のお店には行ったことがある。
ひとのことを言える立場にないですが、小田原は海もあるのにサザンもユーミンも厳しいか。横須賀から湘南をたどって地続きなのに。
★今週の出来事★
9/14 ８時50分、阪神タイガーズ18年ぶり６度目のリーグ優勝。球団史上最速。甲子園球場でゆずの「栄光の架橋」大合唱。そして当然の六甲おろし。宙を舞う岡田監督65歳。18年前も岡田監督だ。夫は大阪本社に前日から出張していたが、道頓堀に近寄ることもなく、虎党の気配もない市内の飲み屋から８時15分の新幹線で大阪を去った。夫は同グループの社員だ。優勝したら紅白饅頭くらい出ないかと思うが、今のところ特になさそうだ。日本一になったらなんか出るか？ ちなみに14日社内が浮足立っていたとかそういった雰囲気はなかったとのこと。「アレ」が流行語大賞を取るのではなかろうか。道頓堀が昼間から戒厳令状態。やっぱり飛び込むバカはいる。道頓堀に集結している人の何割が本当に虎党なのか疑問だ。
