伊勢神宮という名が知られているが正式には「神宮」。内宮(ないくう)と外宮(げくう)を中心に、別宮、摂社、末社など125の社の総称を指す。別宮は正宮(内宮と外宮にある)に次いで尊いお宮とされ、14所ある。すべてを回ることは不可能なので、外宮内宮を中心に今回12宮お参りした。私としては人生最多のお参り三昧だ。
神宮は外宮から内宮の順番でお参りするのがならわしだ。この日は11月3日文化の日で快晴。朝から絶好のお参り日和。ホテルの部屋で昨日のうちにコンビニで買ったカップ麺で朝食を済ませると、宿泊先である伊勢市駅そばの伊勢パールピアホテルを8時頃チェックアウト。ロビーにあったお参り関連の地図を数枚もち、宿泊客専用のロッカーに荷物を入れて出発。15分ほど歩いて別宮・月夜見宮(つきよみのみや)へ。数名参拝客がいた。夫が土地を半分に割った片方にのみ、お宮が建っていることに気がつく。これは20年に一度の遷宮のためだ。私は遷宮は内宮の正宮だけがするものと思っていたので、夫の観察眼に感心した。ていうかあたしが本読んでも何も覚えていないし、見ているようでなにも見ていない。ホテルからもってきた観光案内のチラシをみると空き地のほうはすべて「古殿地」と記されていた。
そこからまた15分ほど歩いて外宮へ。参道を歩いたが時間が早くてほとんど店が開いてない。外宮につくと天気のいい祭日のせいか、それなりにひとがいる。まずは正宮へお参り。その後外宮内にある別宮である風宮、多賀宮(たかのみや)、土宮の三つにお参り。およそ30分ほどの滞在で外宮を後にした。
外宮前のバス停から内宮へ。ざっくりいって20分に一本程度バスがあり、PASMOも使える。9:24分発のバスが29分ごろ来て43分に内宮前着。とっとと内宮参拝を済ませるにはあまりに時間が早いので、おかげ横丁を先に散策することに。おかげ横丁、おはらい町に行くには一つ前の神宮会館前が最寄のバス停になり、そこまで徒歩で戻る。まだ準備中の店もあるが既にけっこうなにぎわい。若い人がたくさんいる。夫は遡ること35年ほど前、20代の若かりし頃、鈴鹿にあった会社の研修所に数か月滞在したことがあり、そのとき内宮だけちらっと参拝した薄い記憶があるのみだが、こんな「おかげ横丁」があった記憶がない、とのこと。確かに新たな「町おこし」的作りが全体にしっかりある。夫がテレビで見たという肉屋のメンチカツを買っていたので私もひと口もらったが評価は普通。10時前でまだ開いてない店もあるので、既に開いている「ふくすけ」で伊勢うどんを食べることに。普通が510円、特製手打ちが670円とあり、両方ひとつずつ頼む。手打ちのほうが麺が太くて柔らかいが、「100円以上出してもぜひ手打ちを!」というほどでもない。そして率直に言うが、昨日の夜、居酒屋「満船屋」で食べた伊勢うどん(480円)のタレのほうが明らかに美味しかった。量もほぼ同じ。他にもおかげ横丁とおはらい町に伊勢うどんの店は数店あり、他は食べていないのでわからない。その後赤福本店へ。赤福2つにお茶がついて220円。五十鈴川を見下ろせる座敷に座って賞味。赤福の味は知っているし、その通りのものが出てきたがエラく美味しく感じる。あんこって美味しいよね。その後五十鈴川沿いの遊歩道を経由して内宮へ。
映像でよく見る宇治橋前へ。外宮よりはるかに人が多い。通例通り手水舎へ寄ったのち、五十鈴川御手洗でまた手を洗う。出発の日に見たテレビでやっていたのをさっそくマネ。しらさぎ?が二羽縄張り争い?をしていた。清流に濃いグレーの小さな魚がたくさんいた。そして正宮へ。前に進むのに苦労するほどではないが、ひとはけっこう多い。おかげ横丁/おはらい町よりはさすがに年配者が多いが、それでも若いカップルや女子旅、男子グループまでいるし、なかなかのにぎわいだ。続いて荒祭宮(あらまつりのみや)、風日祈宮(かざひのみのみや)と別宮にお参り。荒祭宮はにぎわっていたが、風日祈宮は橋を渡るので見過ごす人が多いのか、参拝客は内宮内にしては少なめだった。
内宮をあとにして再びおはらい町・おかげ横丁へ。猛烈な人出。にぎわっている江ノ島に近い。夫が朝食べていたコロッケ・メンチの店に長蛇の列。これも率直に言うが、列に見合った味ではない。赤福もイートインにはしっかり行列ができていた。私はというと、昨日食べようと思って結局お腹いっぱいで止めた松坂牛をいよいよ食べることに。二センチ角くらいの立方体が4つ串に刺さって750円。二人で二個ずつ食べたが、値段に見合う感動はなかった。私は食べていないが、他にあわびとかカキフライの串もあった。もちろん手こね寿司の店にも行列ができていた。竹細工の工芸品屋で料理用の竹べらを購入。大ぶりなものはどこでも売っているが、小ぶりなものが以前から欲しくて探していた。もっと小さい(細い)ものが希望だったが、細めのものがあったので購入。現在使用しているが、まずまずだ。
さっき降りた内宮前のバス停に移動し、12時半発のバスに乗って月読宮(つきよみのみや)へ。外宮のそばにあった月夜見宮と字は違うが読みは同じで、同じ神様を祭っている。「中村町(月読宮前)」という二つ目だかのバス停で降りるが、えらく静かで人気がない。バスから降りるのも私たちだけだった。おかげ横丁の縁日的にぎわいの直後なので、なおさら静寂を感じる。近距離でこの違い。宮の入口がバス停から見えないし案内板もないが、バスの進行方向に歩いていくと道路の反対側にやはり静かな入口が見えてくる。参拝客もいるが数名といったところ。ここには4つ別宮が鎮座しており、向かって右から二つ目の月読宮から参拝を始め、右端の月読荒御魂宮(つきよみのあらたまみや)、伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の順でお参りをする。なおここでは古殿地(次の遷宮で宮が建つ場所)が木に隠れた裏手にあるので空き地が見えなかった。
これで私たちのお参りは完了した。8時にホテルを出て13時前。一度にこんなにたくさんお参りしたにもかかわらず、最後まで清々しさを維持できた。静寂の月読宮でお参りを終えたのは正解だったかもしれない。また天気もよく、季節もシャツ一枚で気分よく外を歩ける時期で最適だった。寒くても暑くてもここまで歩き回るのは難儀だろう。あたしはそもそもヘタレだし。夫はパワースポットにも寺社仏閣にも興味がないが、文句ひとついわず、むしろ協力的に私のしたいようにお参りさせてくれたことに感謝したい。まあ、出不精でなにかと文句の多い私を旅行に連れ出すには、現状お伊勢参りしかないと思ったのだろう。
なおこの旅行で想像以上に活躍したのがエコバッグ。レジ袋が有料化になって初めての旅行だった。念のためと、ひとついちおう持ってきたが、随所で活躍していた。
月読宮から近鉄五十鈴川駅まで歩いて13時10分の電車に乗り、二つ目の伊勢市駅で降りてホテルのロッカーに置いた荷物を取りに行った。13時54分の近鉄特急で伊勢市駅から名古屋へ。近鉄特急はシートに細かい配慮が行き届いていて、のぞみよりずっと椅子がよかった。15:17着。名古屋の新幹線ホームで立ち食いのきしめん360円を食べ、お酒とおつまみとともに15:59の新幹線に乗車。この日の食事を振り返ると朝のカップ麺に始まって炭水化物ばかり。昨日からみても野菜をほとんど食べていない。健康にも悪いしデブ一直線。17:16新横浜着。
多少不調はあったし、やっぱり眠れなくてヘトヘトになったけど、無事帰宅した。やはり気合でアソコに栓ができたのだと思う。私のお伊勢参りに対する思い入れのほどが伺い知れるというものだ。そうはいっても、好天に恵まれ、生理にもならず、スムーズに快適にお参りができたのは間違いないので、近所の神社にお礼と無事完了の報告を兼ねてお参りした。事前の参拝同様これはひとりで二人分のお賽銭をもち、平日に行った。結果8日に生理になった。29日目だ。前回いつもより少し早い23日目で生理になってしまったせいでハラハラさせられた。前回が29日目だったら何の問題もなくスムーズだったのにな。
その生理になる前日土曜日。TV「旅サラダ」で高橋みなみが伊勢神宮を訪れていた。ベタな感じで内宮しか参拝していなかったが。やたらにひとがいなかったので、平日の早朝に撮影をしたかと思われる。雨のせいかおかげ横丁も別世界のように閑散としていた。同じ店で伊勢うどんを食べていたのは笑えた。
私は結婚以来夫に「いつか沖縄と伊勢神宮には行きたい」と言ってきたが、これで完了してしまった。他に行ってもいい場所はたくさんあるが、行かなくてはならない、と思っているところはなくなってしまった。
コロナ禍が早く終息しますように。コロナ禍で過酷な現場を強いられる医療従事者の方々の苦労がいずれ報われ、逆境を強いられる各業種の方々の未来が拓かれますように。私たちも改めて気を引き締め、マスク・手洗いを含めた基本的な感染症対策をしたうえで日々の生活に臨みたい。
★今週の出来事★
11/8 バイデン氏(77)がすったもんだの挙句ようやく46代大統領に。歴代大統領としては最高齢。カマラ・ハリス氏(56)が初の黒人で女性の副大統領に。
