夏休み下旬、代々木高校の賢島本校にスクーリングに行くことになりました。
レンタカーに希望者数名を乗せて、集合場所の川越富洲原駅を7時30分に出発、と言いたいのですが、そうはうまくいきませんでした。やっぱり遅刻者が・・・。
「まあ、でも何でもありだからなあ」と気を取り直して出発しました。
このスクーリングには、昨年度体調不安で参加できなかった者を含め、睡眠障害があってなかなか体と時間が合わない者、自宅を離れて遠出することが嫌な者などが、参加すると言ってくれました。
彼らはそれぞれに気持ちの準備をしてこの日を迎えたことと思います。
その中の1人の女子生徒は、いったん睡眠に入ると目を覚ますのに苦労するという特徴をもっています。そのため、彼女が取った手段は、まず出発の時間に来られるように前日の夜は徹夜したそうです。
だから安心感もあってか、出発するとすぐに眠りに落ちていました。
しかも、彼女は必要な授業は今回のスクーリングですべて受講するという意気込みのもと、2泊3日コースを選びました。宿泊先は学校が手配してくれた施設で学校への送迎付きでしたから、心配は朝の起床だけでした。
朝、アラームはもちろん、保護者から確認の電話を入れる、宿泊先の方にお願いしておく、教員が気をつけておくなど2重・3重の対策を取りました。さすがに3日間徹夜というのは不可能ですから、規則正しい就寝と起床ができることを願うしかありませんでした。
1日目の夜は前日の徹夜と授業の疲れから、睡魔が近づく前に寝てしまったということでした。
それが早い目覚めにつながったのでしょう。
そして問題の2日目の夜。
[ 実況中継 ]
昨夜のように何も考えることなく眠ってしまいたい、と思えば思うほど寝付けない。このまま夜中すぎに眠ってしまったら起きれないんじゃないだろうか。そんなことを考えながらうとうとしかけていたら、畳の縁を何か得体の知れない物が動いている。
コンタクトをつけてない目にはそれが何なのかよく見えない。メガネは学校に置き忘れてきた。しょうがないからそれに最接近。な、なんとムカデが・・・。叫ぶと同時に畳に尻もち。ムカデも驚いた。百本の足を使って必死で逃げた先が電話の後ろ。
だから電話に近づけない。フロントに電話できない。廊下に出たけど真夜中でだれもいない。
あきらめて部屋に戻った。もうその部屋にはいられない。脱衣所に近い小部屋に移った。
ここで寝るしかない、とあたりを見たら、また何かが障子の桟(さん)を這っている。静止したその物を目を細めてじっと見た。わかりたくなかったけど、ゴキブリ。ゆっくりとすきまを通って脱衣所へ消えて行った。
もうトイレにも行けない。畳の上にもいられない。目は閉じたくないけど、開けていてもよく見えない。ちょっとした音にもびくついてしまう。椅子の上に乗って夢と現実を何度も往復した。
無数のムカデとゴキブリに囲まれているかのような数時間。気がついたら夜が明けていた。
寝すぎることなく無事にスクーリング最終日も出席できたということでした。
2重・3重の寝坊(起床)対策はムカデ・ゴキブリまでも動員して行われたのでした。
事前に相談したとき、賢島本校のM先生は送迎付きで格安のこの施設をご紹介くださいました。
M先生はその長年の経験からくる直観力ですべてを察知されたのかもしれません。
M先生の準備した秘密兵器を思い知らされ、その手練手管に、彼女だけでなく私もすっかり参ってしまいました。
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