長男の連絡帳に
先生からメッセージがあった。
『ピンポンダッシュをして遊んだようです』
その文字を見て、
「う!う!う!うちの子に限って!!!」
って言葉が浮かばなかったと言ったら
ウソになる。
真相は今も分からぬままだけど、
どうやら公園で一緒になる上級生が
一年生の一人に
「ボタンを押せ」
と言って押させたところで、
「逃げろ!」
ってなったらしいとかそんな感じらしい。
まだ一年生になったばかりの子たちは、
”ピンポンダッシュ”
という行為の意味すら分かっていなかったとは思う。
現に息子に尋ねてみたら、
そういう事実は確かにあったようだったけど
悪びれた様子もない。
しかしまあ、
さっそくこういう日が来たのか!
と謎の高揚感が襲ってくることには
気づかないふりをして、
「どうしてそういうことしたの?!
いけないことだってわかるよね?!」
とドラマの母親役を演じるかのごとく
言ってみた。
言ってはみたけど、
妙な違和感がある。
本人は
「バレた!」
って顔をするわけでもなく、
どっちかっていうと
キョトン・・・
としている。
でもめげずに私は続けた。
「ピンポンってなったのに、
玄関を開けたらみんなが逃げて行ったら
どんな気持ちになる?
嫌だよね?悲しいよね?」
何かわからんが怒られてることは感じたらしく、
顔を歪めとりあえず頷く息子。
「そんなこと絶対にもうしちゃダメだよ?
他の子がしようとしたら『ダメだよ』って止めないといけないよ?
わかるでしょ?」
何かわからんが結構怒られていることに気付き
泣きながらとりあえず頷く息子。
勢いづいて次に思わず出そうになった言葉は、
『これからはもうそんなお友達と遊んじゃダメ!』
さすがに誤魔化し続けていた違和感が
誤魔化しきれなくなった。
ちょっと違うなぁ・・・
とさすがに思った。
ちょっとこの事は一旦保留にして、
とりあえず連絡カードに
『大変申し訳ありません。
本人には「いけないことだ」としっかりと伝えました。
相手の方にもくれぐれもそのようにお伝えください。
大変ご迷惑をおかけしました。』
とネットから引っ張り上げてきたような謝罪文を書いた。
なんで怒られたのか、
ただ逃げろと言われて逃げた自分が
どのくらい悪いことをしたのか、
今も息子はあんまり分かっていないと思う。
むしろもう忘れているだろう。
けれど親として
同じことが繰り返されるのは困る。
だって私がまた先生に怒られちゃうし、
その人に謝らなくちゃいけないし。
でも、今の時点で、
息子に悪気はなかったわけで、
言ってみれば巻き込まれた感じだし、
反省しているわけでもないし、
これ以上説明するのも難しい。
じゃあアタシャどうすりゃいいの?
息子に悪気があれば、
きっとその理由があるだろうし、
何か原因があるだろうし、
じっくり話を聞いてみるとか、
謝らなくてならないと思っているのなら
一緒に謝りに行ったり
何かしらできるけど、
今の時点では”キョトンボーイ”である彼に
何を言っても
この問題の問題だった点は理解できない。
だから結構悩んだ。
いろんな人に言ってみたけど、
言われた人も
「難しいよねぇ・・・」
って言うしかない。
しばらくたって
忘れかけたころに
ネタ話的に
親友に話してみた。
「これからの対処法が
まだ私の中で確立してしないんだよね。
伝え方が分からないっていうか、
どう説明して”これは悪い事だよ”って教えたらいいのか
全然分からない。
当の本人は悪いと思ってないし。
この先また同じことが起きたら
今度はどうしようかなぁ。」
なんて言ってみると、
彼女はしばらく黙り込んだあと私にこう言った。
「小さい時ってさ、
親が嫌なことはしちゃいけないって思ってなかった?
高学年くらいになれば、わざと反発したりするけど、
小さい時は、とにかく親が喜ぶと嬉しくなかった?
親に褒められたくなかった?」
確かにそうだった。
「小学校低学年くらいまでは
事の善悪の判別とか、空気読むとか
まだできないでしょ。
だから理由は分からないけど、
とにかく親から言われた通りにするでしょ?
しなきゃ怒られるしお母さんが嫌がるから。
でもその親が、実は間違ってる場合もあるよね。
そこに気付き始めるのが高学年くらいかなあ。」
確かに高学年頃になると、
親の言うことが信用できなかったり、
納得できなかったりし始めた。
「だから、今はまだ
世の中の常識的な考えを説明するとか、
人に迷惑をかけることだってことを
ちゃんとした言葉で教えるとかじゃなくて、
『お母さん、そういうことする人キライだな』
って言えば、
『え?お母さんが嫌ならやめとこう』
って素直に思うとおもう。
たとえ自分の感覚が正しいのかどうか分からなくても、
親として困っているんだとしたら、
子どもに親の価値観を押し付けていいんじゃない?」
なるほど・・・・・・
「まあ、もう少し大きくなって、
本人個人の意思や意見がはっきりとしてきたら、
それでは絶対にダメだけどね。」
なるほど・・・・・・
なるほど!!!!!
ありがとう!友よ!