フィファフィファフィファフィファうるさいよ。
毎日イライラする。
テレビをつけるのが嫌になる。
みんなこの上なく楽しそうだけど、
あれは
現代版の世界戦争みたいなもんだ。
誰も死なないからいいけど、
国と国の戦争を、
みんなで盛り上がってテレビ観戦しているのと
同じだ。
世界平和とか言ってるくせに、
戦争はいけないことだとか言ってるくせに、
人間の魂の奥底には、
あの国に負けたくないとか
あの国をギャフンと言わせたいとか
世界一の国になりたいとか
そういう気持ちが
無意識のうちに
結局根強くあるんだろうな。
オリンピックとかそういうのも
国旗を背中にしょって戦っているけど、
サッカーほどエグイ感じはない。
「日本人なので、日本代表で出ます」
って感じがする。
だから、選手個人個人を尊重するし、
それがたとえ他の国の選手であっても、
素直に心から応援できる状況にある。
けど、
サッカーのあの国民の熱狂ぶりには
毎回背筋がぞっとする。
まさに国と国の戦い。
もし他の国を応援しようものなら、
非国民と言わんばかりの脅迫感がある。
スケートの真央ちゃんが
大失敗したとして、
その後のインタビューに答えなかったら
誰が文句を言うだろうか。
きっと誰もが、
そっと見守ってあげようって思う。
なのに
サッカーとなると、
『なんで負けたんだ!理由を言え!』
とばかりに責め立てる。
普段は彼らをそう気にもせず眺めているだけのくせに
こういう時にだけ知ったかぶりをして
偉そうに憤慨している。
勝てば選手以上に天下をとったかの如く騒ぎ、
負ければこの国の終わりの如く選手以上に落胆する。
もう訳が分からない。
勝ってどうなる?
負けてどうなる?
スポーツ観戦は、
「楽しかったね」
で終われば十分だと思う。
選手は明日からの自分と向き合わなくてはならないけど、
観ているアンタたちは
「楽しませてくれてありがとう」
それだけでいいじゃないか。
それだけであるべきだ。
いや、私たちには
それしかやる権利はない。
普段何の関係もない、
何の努力もしていない、
何の苦しみも味わっていない
ただその日にテレビで観ているだけの観戦者が、
選手たちにどうこう言う権利なんか
あるわけない。
よくスポーツ選手が
「応援してくださっているみなさまのおかげです」
って言うけど、
アレ本当にそう思っているんだろうか。
絶対思ってないよね?
思ってたら本当に気の毒だ。
もっと固定して言うべきだ。
「いつも応援してくださっている60名くらいのみなさまのお陰です」
って言わなきゃ、
バカが勘違いする。