2月に観た映画 その2 | やせっぽちのヒロシのブログ

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音楽とお酒が大好きです。
趣味は国際交流?(笑)。

2月中旬から下旬にかけて観た映画です。

 

「ブレードランナー」「ブラック・レイン」のリドリー・スコット監督が女性2人の友情と逃避行を描き、「1990年代の女性版アメリカン・ニューシネマ」と評されたロードムービー。
ある週末、主婦テルマとウェイトレスのルイーズはドライブ旅行に出かけるが、途中で立ち寄った店の駐車場でテルマが男にレイプされそうになり、助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を撃ち殺してしまう。ルイーズには、かつてレイプ被害を受けたトラウマがあった。警察に指名手配された2人は、さまざまなトラブルに見舞われながらメキシコへ向かって車を走らせるうちに、自分らしく生きることに目覚めていく。
ジーナ・デイビスがテルマ、スーザン・サランドンがルイーズを演じ、ハーベイ・カイテル、マイケル・マドセンが共演。キャリア初期のブラッド・ピットも短い出演時間ながら印象を残した。カーリー・クーリが脚本を手がけ、1992年・第64回アカデミー賞で脚本賞を受賞。2024年2月、スコット監督自身の監修により製作された4Kレストア版でリバイバル公開。(以上、映画ドットコムより)

 

☆二十歳過ぎから長く映画から遠ざかっていたこともあり、私はこの作品を全く知りませんでしたが、友人・知人らにこの作品を以前から好きだったという人が何人か居ました。最近よく見かける女性二人のシスターフッド物の元祖と言うか、(ラストシーンも含めて)1970年前後のアメリカン・ニューシネマ的な要素にフェミニズムを加味したような面白さがあり、ロードムーヴィーとしてもアメリカ中西部の荒涼な景色が存分に味わえ、実にスクリーン映えします。今回はリバイバルということもありミニシアター系での公開となっていますが、やはりなるべく大きなスクリーンで観た方が楽しめると思います(私はヒューマントラストシネマ有楽町のスクリーン1で鑑賞したので、満足できました)。

しかし、これってテルマが羽目を外し過ぎて起こしたトラブルが原因でルイーズはそれに巻き込まれたようなものですし、逃走中も懲りないテルマが今度はイケメンのヒッチハイカーJ.D.(若き日のブラッド・ピット)に気を許してしまったことでルイーズが用意した走行資金を持ち逃げされた挙句逃走の行き先までバラされてしまうという有様だったのに、よくルイーズが最後まで付き合ったものです。

個人的に大ウケしたのはテルマがJ.D.からの受け売りでの強盗シーンでした。そして劇中で聞こえてくる音楽も楽しく、特にエンディング・テーマにもなっていたグレン・フライの"Part Of Me, Part Of You"が懐かしかったです。

終了後には字幕を担当された戸田奈津子さんの解説がありました。

 

「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子の日常に4年間にわたって密着したドキュメンタリー。2020年から22年にかけてEテレにて全10回で放送された同名番組をもとに、追加撮影と再編集を施して映画版として完成させた。
鎌倉の自宅で“いちご色”の壁や本棚に囲まれながら暮らし、カラフルなファッションとメガネがトレードマークの角野栄子。代表作「魔女の宅急便」は世界的ロングセラーとなり、2018年には国際アンデルセン賞・作家賞を受賞した3人目の日本人となった。その一方で、5歳で母を亡くして戦争を経験、結婚後は24歳でブラジルにわたり、34歳で作家デビューするなど波乱万丈な人生を歩みながらも、持ち前の冒険心と好奇心で数々の苦難を乗り越えてきた。「想像力こそ、人間が持つ一番の魔法」と語る彼女が、88歳になった今もなお夢いっぱいな物語を生み出し続ける秘訣を映し出す。
テレビ版で構成・演出を手がけた宮川麻里奈が映画初監督を務め、ロンドンを拠点に世界的に活躍する作曲家・藤倉大が音楽、俳優の宮崎あおいが語りを担当。(以上、映画ドットコムより)

 

☆「魔女の宅急便」はジブリの映画で観たくらいで、角野栄子さんの作品については全く疎いのですが、予告編を何度か観て興味を持った映画です。

こうした国際的な成功を収めた女性は小野洋子さんにしても草間彌生さんにしてもかなり個性の強さが目立ちますが、この人もまた類に漏れずといった感じで、オシャレなメガネにピンクが基調のファッション、感性も若々しく元気で、それでいて作家らしい繊細さも勿論持ち合わせ、更にMACも楽々使いこなすのですから、凄いとしか言いようがありません。その上先の二人に比べると実に可愛らしいおばあちゃんといった感じで、実は結構苦難の人生を歩んできた人ながらも、それを表に出さずにいつもニコニコしておられ、ご自身が彼女の描いた童話の中に住まわれているような感じを受けました。

 

SNSを通じて団結した個人投資家たちが金融マーケットを席巻し社会現象を巻き起こした「ゲームストップ株騒動」の実話を映画化。ベン・メズリックのノンフィクション書籍を基に「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピーが監督を務め、前代未聞の事件の内幕をユーモアたっぷりに描く。
コロナ禍の2020年、マサチューセッツ州の会社員キース・ギルは、全財産5万ドルをゲームストップ社の株に注ぎ込んでいた。アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売する同社は時代遅れで倒産間近と囁かれていたが、キースは赤いハチマキにネコのTシャツ姿の「ローリング・キティ」という名で動画を配信し、同社の株が過小評価されているとネット掲示板で訴える。すると彼の主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、21年初頭に株価は大暴騰。同社を空売りして一儲けを狙っていた大富豪たちは大きな損失を被った。この事件は連日メディアを賑わせ、キースは一躍時の人となるが……。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・ダノが主演を務め、ピート・デビッドソン、ビンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、セス・ローゲンが共演。(以上、映画ドットコムより)

 

☆私は全くの経済オンチで、何だか政府の策略すら感じるNISAには全く手を出さず、そもそも株だの投資だのに関してはサッパリわかりませんので、観る前はちょっと不安になりましたが、そんな私でも充分楽しめるスリルある展開で、株の空売りをして利益を得ようとする大口投資家たちと個人投資家たちの対決を最後までハラハラしながら観ることが出来ました。少しはこうした世界の仕組みも勉強出来たような気がします(笑)。

 

「悲情城市」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」などの巨匠ホウ・シャオシェンが、新世紀(ミレニアム)の台湾に生きる女性の愛の喪失と再生を描いた青春ドラマ。2人の男性の間で揺れ動く主人公の姿を彼女自身の10年後のモノローグでつづり、心の奥深くに激しい感情や欲求を抱えながら生きるひとりの女性の姿をリアルに映し出す。
2001年、台北。高校時代からの恋人ハオと同棲しているビッキーは、仕事もしないで酒やゲーム、クラブ通いに明け暮れるハオにうんざりしていた。仕方なくホステスのアルバイトを始めた彼女は、そこで出会った男性ガオのもとへ逃げ込むが、ガオは揉めごとに巻き込まれて日本へ行ってしまい……。
後に「百年恋歌」「黒衣の刺客」でもホウ・シャオシェン監督とタッグを組むスー・チーが主演を務め、「花様年華」「夏至」のリー・ピンビンが撮影を担当。2001年・第54回カンヌ国際映画祭で高等技術院賞(芸術貢献賞)、第38回台湾金馬奨で撮影賞・オリジナル作曲賞・音響賞を受賞した。2024年2月、4Kレストア版にてリバイバル公開。(以上、映画ドットコムより)

 

☆タイトルに惹かれてつい観てしまった映画でしたが、正直なところ全く面白さがわからず(勿論マンボが聞けるのかと期待した訳ではありません)、登場人物にも全く共感出来ませんでした。そもそも主人公が何故あんな救いようもないヒモ男といつまでも一緒に居たのかが理解できなかったもので。

ナレーションが10年後の彼女自身という設定は面白かったのですが。

夕張の懐かしい映画看板の数々、四半世紀前の東京の景色などには、ちょっとノスタルジアを感じてしまいました。

 

橋本愛が主演を務め、愛する男を殺そうとした過去を持つ女の一途で狂気的な激情を静謐な映像で描いたドラマ。
自分の愛を貫くため、ホストの隼人を刺し殺そうとして逮捕された沙苗。事件から6年後、彼女は自分の過去を受け入れてくれる健太とお見合い結婚し、平穏な日常を過ごしていた。しかしある日、謎めいた隣人女性・足立が沙苗の前に現れたことから、運命の歯車が狂い始める。
2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得て描かれる主人公・沙苗を、橋本が演じ、沙苗の夫・健太役を「すばらしき世界」の仲野太賀、物語の鍵を握る謎の隣人・足立役を「わたし達はおとな」の木竜麻生が担当。坂井真紀、木野花、鳴海唯、水上恒司が共演する。東京藝術大学大学院での修了制作「小さな声で囁いて」で注目された若手監督・山本英の商業映画デビュー作。2023年・第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門、第24回東京フィルメックス・コンペティション部門出品。(以上、映画ドットコムより)

 

☆観た人たちがことごとく酷評していたためしばらく躊躇していましたが、「あまちゃん」好きの私としては、やはり潮騒のメモリーズの可愛い方のユイちゃんが主演となれば観ない訳にはいきません。ということで、ある意味怖いもの見たさのようなつもりで映画館へ。

まぁ、評判通りの重苦しい作品ではありましたが、前記のようにそれなりに覚悟を決めて観たこともあり、特に映画そのものに嫌悪感を覚えることはありませんでした。ただ、確かに主人公の自意識過剰なまでの「愛」へのこだわりはうざったいほどに強烈で、実際にあんな女性が近くにいたらと思うと...いや、あそこまで極端ではないにせよ、身近にもそんな人がいたなぁ、どうしたかな彼女は...なんて急に懐かしい気持ちも芽生えてきたりして(笑)。

また重苦しさの中にも変に笑えるシーン(害獣捕獲用に仕掛けた罠にハマってしまったり、プラネタリウムでの会話に後ろの席の女の子が怖がってしまったり)もあったりするのですが、最後近くで夫が職場の女の子に刺されながら、その後の場面にピンピンして出てきたりするのがよくわかりませんでした。

 

香港のデレク・ツァン監督が手がけた「ソウルメイト 七月と安生」を、韓国・済州島に舞台を移して新たに映画化。幼い頃からの無二の親友だった2人の少女のすれ違いや絆を、切なくも温かく描いた友情の物語。
絵を勉強しながら世界中を旅したいという夢を抱く自由人のミソ。そんな彼女に憧れを抱きながらも堅実に生きることを願うハウン。性格も価値観も真逆な2人の幼なじみは、楽しい時もさみしい時もずっと一緒だった。そんな日々がずっと続くと思われたが、ある出会いをきっかけに2人の関係は急激に変化していく。互いのことを思い合いながらもすれ違い、やがて疎遠になって16年が過ぎたある日、ハウンはミソにある秘密を残し、こつ然と姿を消してしまう。
ミソ役は大ヒットドラマ「梨泰院クラス」や映画「The Witch 魔女」で知られるキム・ダミ、ハウン役はドラマ「ボーイフレンド」のチョン・ソニ。2人の関係に深く関わることになる青年ジヌを「力の強い女 カン・ナムスン」などのドラマで活躍するピョン・ウソクが演じた。(以上、映画ドットコムより)

 

☆近年の韓国映画の充実ぶりを証明するかのような力作でした。

小学生の時に一人が転校してきてたまたま仲良くなった少女たちが、育ちの違いもあり成長するにつれて考え方や価値観が異なってきたことで生き方にも違いが出てきて、そこに一人の男性をめぐって更なる波風が起こるものの、その繋がりの揺るぎなさには近年流行りのシスターフッドものの中でも特にその絆の強さを感じました。

劇中に何度も出てくるミソと幼い女の子の場面は、てっきりミソがハウンと離れていた時期に誰かとの間に生まれた子なのかと思いきや...いや、それ以上はネタバレになってしまいますので、やめておきましょう(^^;)

ちなみに私の隣席に居たおばさまはラスト近くは涙ウルウルで観ておられました。

 

マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。原作コミックでは未来予知の能力でスパイダーマンを救う役割を担い、知性を武器にする点でもほかのヒーローとは一線を画するキャラクターとして知られるマダム・ウェブの若かりし頃の物語を描く。
ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。
主人公キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ役は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」「サスペリア」のダコタ・ジョンソン。キャシーが未来を救おうとする3人の少女を、「リアリティ」のシドニー・スウィーニー、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のセレステ・オコナー、「トランスフォーマー 最後の騎士王」のイザベラ・メルセドがそれぞれ演じる。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。(以上、映画ドットコムより)

 

☆マーベルにもスパイダーマンにもまるっきり疎い私ですので、多分この映画の面白さを半分くらいわかっていなかったのでしょうが、色々ツッコミどころはあったにせよ、それなりにハラハラしながら楽しく観ることが出来ました。

映画サイトでの書き込みを見ると、評判は芳しくないようですが、多分私のように予備知識のない方が楽しめる作品なのかもしれません。もし続編があるようでしたら、きっと観に行くと思います。

 

インディーズ映画「恋愛依存症の女」で注目され、「階段の先には踊り場がある」で商業作品デビューを果たした木村聡志監督が、自作の登場人物たちを共演させて描いた群像劇。東京国際映画祭アジアの未来部門にも出品された「違う惑星の変な恋人」から1年後の世界を舞台に、「階段の先には踊り場がある」に登場した先輩が主人公となり、木村監督作のキャラクターたちが織りなす恋愛模様を描く。
観覧車の中で先輩はアキに告白するが振られてしまい、気まずい会話の時間が続く。後日、バイト先のハンバーガー屋で先輩はなっちゃんに告白される。そして、それらの出来事の少し前、先輩はバー店員の澤と会っていた。そこで先輩は、澤を相手にカウンター越しにアキへの告白の予行練習をしていたのだが……。
先輩役は「階段の先には踊り場がある」に引き続き平井亜門、ヒロインのアキ役は木村作品に初登場の石川瑠華がそれぞれ演じた。まるぴが演じるバー店員の澤は、「違う惑星の変な恋人」で坂ノ上茜が演じていた澤の妹という設定。さらに、「階段の先には踊り場がある」から手島実優が扮する多部ちゃん、「違う惑星の変な恋人」から中島歩が演じるベンジーも登場する。(以上、映画ドットコムより)

 

☆先日観た「違う惑星の変な恋人」同様こちらも会話中心の群像劇でしたが、いきなりの観覧車での男女のやり取り(男性器の呼び名のヴァリエーションを挙げる場面には噴き出しました)とそのすれ違いぶりには笑わせられましたし、それ以外のエピソードにも色々と現実味とそうでないものが適度に散りばめられていて楽しめました。

多少中盤での紛失した指輪がまさかタイトルに絡めてラストのオチとして用意されているとは思いも寄りませんでしたが、そうした伏線の回収のウルトラ技は見事でした。

 

「君たちはまだ長いトンネルの中」「私の知らないあなたについて」の加藤小夏が主演を務めた謎解きミステリー。喫茶店でメイド店員として働きながら、鋭い洞察力と知恵で難事件を解決していく女探偵モナコの活躍を描く。
地元の人たちに愛されている昔ながらの純喫茶「モア」には、探偵事務所というもうひとつの顔があった。「モア」は現オーナーである由美彦の母・ミチルが開業し、ミチルは自ら探偵としてさまざまな問題を解決してきた。ミチル亡きあとは、彼女の兄・吾郎と息子の由美彦が店を引き継ぎ、探偵業はかつてミチルに助けられたことのある、アルバイトのモナコが請け負っていた。ある時、高級クラブ「Sun」のママから、悪質な客についての相談にのったモナコは、知性あふれる采配で事件を見事に解決するが、これをきっかけ依頼者が後を絶たなくなり、次第に事態は複雑かつ深刻なものになっていく。
モアのオーナーでありモナコの助手役となる由美彦を、俳優としても幅広く活躍する芸人の好井まさおが演じた。そのほか、モナコと由美彦を見守る吾郎役に川崎麻世、由美彦の母ミチル役に奥貫薫。(以上、映画ドットコムより)

 

☆前の映画を観て、まだ時間があったのと、タイトルを見て何となく面白そうかも?と思って急遽観ることにした映画でしたが、ハッキリ言って時間の無駄でした。こういう観ている人をバカにしているような作品は不愉快極まります。

 

筆者の実体験を基につづられた新書「フィリピンパブ嬢の社会学」(著:中島弘象)を映画化し、日本で働く外国人女性労働者の実態をリアルに描いたラブストーリー。
フィリピンパブを研究対象にしている大学院生・中島翔太は、パブで出会ったフィリピン人女性ミカと交際することに。ミカは月給6万円で休みは月2回だけという過酷な環境で働かされており、偽装結婚までしていた。そんな状況に負けることなくミカは前向きに働き続け、フィリピンの両親のもとに翔太を連れて行く。ミカを大切に思う気持ちを次第に強めていった翔太は、彼女に頼まれてヤクザのもとへ乗り込むことになるが……。
「奇跡」の前田航基が主人公・翔太、本作が女優デビュー作となる一宮レイゼルがミカを演じ、津田寛治、近藤芳正、田中美里らが脇を固める。監督は「能登の花ヨメ」「あしやのきゅうしょく」の白羽弥仁。(以上、映画ドットコムより)

 

☆実は30年くらい前にブームとなっていたフィリピン・パブなるものには一度も足を踏み入れたことはなかったのですが、当時職場の連中や、前職での先輩など、ハマっていた人が周辺に何度も居たので、題材的に興味があって観に行くことにしました。

そうした連中からはそれなりに色々と話を聞いていたので、一度捕まったらとことんお金を搾り取られる怖さも知っていたため、この映画は実話をもとにしているとのことですが、随分幸せなケースだったんだなと思います。

終了後には原作者中島弘象さん、フィリピン繋がりで「なれのはて」の粂田剛監督、本作品の白羽弥仁監督のトークショーもあり、その内容がまたとても楽しかったです。新書判で出ている原作も読んでみたくなりました。

 

沖縄で起こるさまざまな問題にスポットを当て、沖縄と日本の現実に切り込んだドキュメンタリー。
「朝日のあたる家」「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」といった社会派作品を手がけてきた太田隆文監督が、辺野古基地問題、国際大学ヘリコプター墜落事故、オスプレー騒音・墜落問題や、古くはコザ蜂起、由美子ちゃん事件など、沖縄が抱える数々の問題を取材。元大手新聞の論説委員、著名大学教諭、元市長、元県庁幹部ら有識者たちが、大手マスコミが報道できない現実を徹底解説する。
さらに、元沖縄県知事・大田昌秀の挑戦や、元内閣総理大臣・鳩山由紀夫が「最低でも県外」と発言した真意、れいわ新選組の山本太郎による国会質問も紹介する。(以上、映画ドットコムより)

 

☆終盤はほとんど鳩山元首相の言い訳めいた内容になってしまいましたが、戦中・戦後・復帰に至るまで日本という国家がどれだけ沖縄を虐げ利用してきたかを嫌と言うほどに思い知らされる映画でした。出来るだけ多くの人に観て欲しいものですが、都内では新宿の小さな映画館で日に一度の上映しかされなかったことには、政府への忖度を感じずにはいられません。

映画の中で証言者として登場する知花昌一さんは1990年代に象のオリや反戦地主の一人として脚光を浴びた人でしたが、四半世紀を経てすっかり歳取ってしまわれたのにはちょっと衝撃を受けました。