やせっぽちのヒロシのブログ

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音楽とお酒が大好きです。
趣味は国際交流?(笑)。

以前に「アーカイヴス その55」

でも書いていたマリ出身のコラ奏者ママドゥ・ドゥンビアのライヴを再び観に行った際のレポートです。

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

比較的よく足を向ける吉祥寺のライヴハウス、マンダラ2。
先月もふちがみとふなとを見に行ったばかりだし、今月もハマると病み付きの某クラ〜イお姉様のユニットのライヴを見に行く予定。
そのマンダラ2を越えて100mくらい行った道の反対側に、こんなユニークなお店があるとは、つい最近まで知らなかった。
「アフリカ大陸」

 

6月から月に1回ママドゥ・ドゥンビアがこの店でライヴをやるようになって、今回で3度目。
1回目の模様は元Kのヴォランティア・スタッフだったTさんがレポートしてくれているけれど、毎回残業必至の金曜日というのがネックで、僕は過去2回を見ていない。
今月はたまたま仕事がヒマだったので、ならば行ってみようかという気になって、行くことにした。

19:30開演ということで、のんびりと出かけたが、その10分くらい前に店に着くと、すでにママドゥがギターを弾いて、相棒のヤスダさん(多分、安田尚樹という人だと思う)がコラを弾いて、演奏をしていた。お客さんも既に10人あまり入っていただろうか?
かろうじて中央の席がひとつ空いていたので、そこに座る。
席といってもビール瓶のケースに座布団を乗せただけのものだが、それはまだいい方で、その後に来た客はもっと小さい木箱のような椅子に座らせられていた。多分Tさんが前に座った木の椅子というのはこれだな。
チャージ¥1,500+ドリンク代ということで、飲み物はせっかくだからここでしか飲めない珍しい物がいいと希望したら、やし酒を薦められた。
飲んでみると、韓国のマッコリに炭酸を加えたような味。
客は続々と入ってきて、用意されていた席だけでは足りなくなり、カウンターの中に通された人もいた。
店は太ったママが一人で切り盛りしており、その体型に似合わないテキパキとした客のさばき方で、気持ちがいい。

 

ママドゥとヤスダさんは定時を過ぎたことに気づき、ライヴの開始をママに告げる。
すると、それまでギターを弾いていたママドゥが、コラに持ち替え、あの何ともいえない心地よい音を奏で出した。
今まで見たママドゥのコラを使ったライヴは、最近CDを出した在日女性歌手ニャマ・カンテと一緒か、一人だけで行なっていたものだったので、今回のようにコラ奏者同士のセッションのような形のものは初めて見た。
一本だけでも充分に魅力的な音色ではあるけれど、そこにもうひとつ加わると、コラ同士が対話しているかのような場面もあれば、ふたつが溶け合ってひとつの楽器から奏でられているかのような時もある。
そしてTさんのレポートにもあったが、5月に天皇(現上皇)や福田首相(当時)をはじめとする要人たちの前で演奏を披露したことがよほど彼にとっては誇りであるらしく、今回も嬉しそうにそれを回想していた。
第一部の終わりの曲はそのときに演奏された曲だったらしい。

休憩時間、かけつけた知り合いらしい人たちと話していたママドゥからいきなり声をかけられる。
どうせこっちのことは憶えていないだろうと思って堂々と正面で見ていたのだが、昨年Kで見ていたことを憶えていたようで、こちらを見て「Yさんは元気?」といきなり尋ねてきたので、ちょっとビックリした。
その後彼女や彼の息子Mのことなどでプライヴェイトなやり取りをしばらくしていたら、今度はとなりに座っていた年配のご婦人に話しかけられた。
数年前からママドゥのコラの演奏に魅せられて、よく彼の演奏を聞きに来るらしい。
いつかホーム・パーティーで彼の演奏をみんなに聞かせたいのだけれど、よかったらそのときに来ないか?とお誘いを受けた。
どちらでやるのかと聞くと稲毛だという。すると今日は稲毛からわざわざ来ているのかと驚いたら、住まいは大崎だが、稲毛にセカンドハウスがあり、そこでやりたいのだとのこと。
いわゆる有閑マダムというヤツ?.....と思っていたら、普段は清掃業のパートをしているとのことなので、決してお金持ちの道楽ということではないようだ。
ただママドゥの音楽をみんなに知ってもらいたいという熱意から、そういう希望を持っているらしい。
なるほど、ファンというのは一途なものだなと感心してしまった。
勿論僕もそれは興味があるので、見にいけるかどうかは判らないけれど実現した際には是非知らせて欲しいと、メルアド交換。

休憩中の歓談もほどほどに、第二部が始まる。お腹がすいた僕は間際に料理を注文。演奏が始まってしばらくしてから受け取る。マフェという、ピーナッツ・ソースをかけたご飯だが、特にクセはなく、カレーライスを食べているような気分だった。
狭く暗い店内、お酒に食事でお腹も満たされ、心地よい音楽が流れてくるのに、不思議と睡魔には襲われない。ただただコラの優しい音色に聴き入っていた。
昨年も演奏していた「大きな古時計」や「明日があるさ」といった曲も、単なる客へのサーヴィスというよりも、コラという楽器の魅力をわかりやすく伝えようとする彼の試みなのだろう。
そういう選曲にありがちなあざとさを感じることは全くなく、他のトラディショナルな楽曲との違和感もなかった。
共演者のヤスダさんもママドゥのやりたいことを全て把握しているような感じで、とてもいいサポートぶり。
強弱のある繊細なフレーズなので、耳を澄まさないと聞こえてこないような瞬間もあるが、多分こちらもその分神経を集中させているのだろうな。
そして、それを聴きながらも、時にY&M母子のことを思い、更には10年前の新大久保の友人の某店での色々な騒動まで記憶が甦ってくる。
そうしたいきさつを思うと、正直僕は今もママドゥには決していい感情は持っていないけれど、それでも彼の奏でる音楽は大好きだ。とても安らぐ感じ。
僕は音楽とその奏者の人格との関係に際しては全く判断の基準を持たないが、当時の関係者の反感を買うことを覚悟で言えば、人の心を和ませる演奏のできるママドゥは多分いいヤツなんだろう。

 

アンコールを終えて時計を見ると、もう夜10:00をまわっていた。
翌日も出勤だし、さきほどのセカンド・ハウスのおばさまとママドゥに別れの挨拶をして、早々に店を後にしたが、なかなか面白い店だったので、今度はライヴのないときにちょっと寄ってみたくなった。
実は知人の中にも何人かこの店の常連となっている方がおられるらしい。もうちょっと近いといいんだけどなぁ。

 

2008年8月17日 記(一部修正)

 

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多分この後もう1回くらい彼のライヴは観ていたと思いますが、この15年くらいは全くご無沙汰です。

今の活動状況も全く知りません。たまたま最近更に不信感を覚える話を今更ながら知り、ちょっと憤りも感じているところですが、彼の生まれ育ったイスラム世界では当たり前というかよくあることみたいですので、そこに怒りを持って行ってもしかたないことかもしれませんが。

検索してみたら(同名のミュージシャンや著名人の映像もあるので要注意、カタカナで検索するとわかりやすいかも?)2019年に彼がゲスト出演したYouTube動画がありました。

 

さすがに私のことはもう憶えていないでしょうけれど、一応Facebookの彼のページはフォローしています。

ちなみに彼の息子はもう20代半ばになっています。昨年就職祝いの宴がありましたが、早くもそこを辞めてしまったとかいう噂も^^;

 

吉祥寺のアフリカ大陸もその後全く訪れていませんが、今も健在のようです。

お店の雰囲気の良さは憶えているので、またいつか行ってみたいとは思っているのですが。