今回は連日天気が悪いという予報でしたが、この日だけは晴天になるらしく、心配していた腰痛もあまりひどくはないので、ちょっと遠出したくなってきました。
何はともあれ朝食はガッツリ食べますが、朝から「こづゆ」だの「いか人参」といった酒のつまみにもなりそうなおかずが....^^;
で、とりあえず久しぶりに猪苗代湖の方へでも行ってみようかと、磐越西線に乗って郡山方面へ。
そして猪苗代駅に着いたところで、構内の観光案内の印刷物を物色すると、桧原湖観光船のパンフレットがあり、「そういえば、猪苗代湖や五色沼は過去に行っているけれど、桧原湖はまだだったな」と思い、急遽行き先を変更し、桧原湖へ行くことにしました。
そしてバス乗り場で並びますが、そこで足の不自由なご婦人と一緒になり、バスを待つ間、乗ってからも隣席となり、色々お話します。そのご婦人は五色沼入口手前の諸橋近代美術館へ行くそうで、「大人の休日倶楽部」で様々な旅行を楽しんでおられるとのことでした。
ご婦人が目的地で降りた後は、五色沼を経て桧原湖湖畔の裏磐梯高原駅に到着。
しかし、11時出航の観光船が出てしまったばかりで、次は12時まで待たねばならず、しばらくは湖畔周辺をウロウロします。
今にして思えばこの時帰りのバスの時刻をしっかり把握しておくべきでした。
散策したり、お土産売り場なども物色しながら時間をつぶし、12時近くなったので船着場まで行くと200名乗りの大型観光船「あづま丸」がすでに来ていますが、乗船した客は私を含めてわずか4名...さすがに大赤字でしょうね。それでもスタッフの方々は笑顔で迎えてくれます。
縦長の桧原湖の中央を往復するという35分のコースですが、1888年の磐梯山の噴火で元々あった川が堰き止められて出来たという湖だけあり、随所に小さな島が点在し、雄大な磐梯山の噴火口を背にして進んでいくと、次々にそうした島が眼前に現れては視界から消えていきます。多大な犠牲者を出した噴火により村も水没した上で成り立つ湖ということを考えると「爽快な気分」と表現するのも憚れるようにも思いますが、実際乗っている間はとても気持ちよかったです。
YouTubeにこんな動画がありましたので、貼っておきます。
よくよく見ると、既に紅葉が始まっていることがわかります。
そう、秋はもうすぐそこまで来ていたのですね。
お昼も過ぎたことですし、湖畔の食堂で昼食を取りますが、ここはやはりこの湖で漁れたという「わかさぎ定食」でしょう。カラッと揚げられたわかさぎの天ぷらをメインに、いか人参、そば、山菜などが付いてきます。でも、そうなるとお酒も欲しくなり、熱燗で1合。
で、お腹もいっぱいになったことだし、そろそろ帰るべと思いバス停に行き次のバスの時間を確認すると、
たった今出てしまった13時10分猪苗代駅行きのバスを逃してしまったため、同方面への次の便は3時間後の16時8分、あとは喜多方駅前行きが15時52分にあるだけでした(15時25分の会津若松行きは運行日が限られています)。
う〜ん、以前五色沼へ行って同じ場所から帰る際にはもう少し喜多方行きバスの本数があったように思っていたのですが。
ということで、あと2時間半時間をつぶさねばならず、仕方ないのでこの界隈をブラブラします。道路を挟んで反対側の五色沼周辺も足を運んでみたり、SNSで知り合った友人(現在は東京在住)のかつての職場だった裏磐梯物産館ものぞいてみたり、
結局16時55分に喜多方駅前に到着すると言う15時52分の喜多方行きのバスに乗りましたが、
喜多方駅からの列車は15時52分発を逃すと次は17時55分まで電車は来ないので、昨日に続いて喜多方をブラブラ。大和川酒造店で水を汲みに行ったら、
(この写真のみネットから拝借しました)
地元のおっさんとあまり日本語が話せない褐色の外国人女性と一緒になりました。
そのおっさんが超ブロークン・イングリッシュで彼女に色々話しかけて、彼女がよくわからなそうだったので、まだオレが話した方が通じるだろうと思い、およばずながら通訳(^^;
アメリカ人男性とシチリア島出身女性とのハーフで、フロリダから1か月前に日本に来たばかり。喜多方高校で英語を教えているとのことでした。
帰りの電車からの車窓の眺めはなかなか綺麗な夕空でしたが、この時すでに台風13号が近づいていたのですよね。
ホテルに戻ったのがまさかの18時半、さすがに疲れましたが、会津の主な居酒屋さんは駅前からは遠い上に開店時間も閉店時間も早いので、シャワーだけ浴びて、またすぐに出かけます。
で、まずはホテルから七日町通りに向かう大町通り沿いにある居酒屋「権兵衛」へ。コロナで行けなかった時期を挟んでいるので4年ぶりでしょうか?
「会津中将 特別純米 ひやおろし」「奈良萬 純米生貯蔵酒」「メヒカリ唐揚げ」「サクラカルビ串」「米なす田楽」などを頂きました。
2軒目は昨年も訪れた「ほっぺ」へ。
この日行われた福島県秋季鑑評会からの帰りだったらしく、会津の各酒造の名士方が集まり、宴会中で賑やかでした。
頂いたのは「國権 純米吟醸 秋あがり 銀ラベル」「峰の雪 山廃純米生原酒」「真鯛刺身」「冷しトマト」など。
疲れていたせいか、それとも最近弱くなったのか、もうお酒は充分という感じになりました^^;
そして最終日。
台風が近づいているだけあって空模様も怪しいです。
まぁ、前日だけでも行楽出来たことに感謝ですね。
夕方早くに会津を離れるまで近辺を散策することにしました。
とにかくいつものように朝食はしっかり取りますが、こづゆが残り少なくなっていたのが残念。
チェックアウトを済ませ、荷物を駅前のコインロッカーに預け、勤務先へのお土産を駅前で物色した後、雨の中を七日町通りへ出て、ご贔屓のお酒「会津中将」でお馴染み鶴乃江酒造で4本ほどお買い物。
更に近くの観光スポットでもある末廣酒造へ行き、中に併設されている蔵喫茶「杏」で1988年産の古酒をグラスで1杯。
今回まだ馬肉を食べていなかったこともあり、ランチは前年も訪れた馬肉チャーシューがユニークなラーメン店「馬力本願」で「馬肉味噌馬力ラーメン」を頂きます。
そしてお酒はご近所である鶴乃江酒造の「鶴乃江 純米生酒 亀の尾」が、これがまたウマウマでした。
ちなみに昨年は男性2名女性1名のスタッフでしたが、今年は男性二人だけで、女性は辞めてしまったのかと思ったら、産休という貼り紙が....(^^;
友人からの報告によるとこの日東京では朝から大雨で大変だったようですが、会津はお昼前にまとまった雨が降ったものの、その後は小康状態が続き時折日差しも差していました。
そしてもうすぐ帰りの時間という頃には、青空も見えたりして。
まぁ、色々悔いの残る今回の旅でしたが、訪れたお店のスタッフの方々や出会った方々には感謝です。
途中からやはり台風の影響からか雨が降り出して、湯野上温泉駅の辺りではかなり雨足が強くなりました。
帰りも会津田島で乗り換えます。
そして電車の中で今回の旅を振り返りながら、名倉山酒造の「月弓 純米酒」を飲み、会津郷土料理の名店「田季野」の弁当「五種輪箱飯」(1620円だけあって、さすがに美味しかったです)を夜食として食べ、東京へと向かったのでした。
地元へ着いた21時半頃には雨もすっかりやんでいて助かりました。
鶴乃江酒造で購入したお酒4本も無事家に届き、しばらくはまだ会津の余韻に浸れます♪
下の「いか大根」はサービスで頂きました。