昨夜外出先から戻る途中、スマホでツイッターやフェイスブックなどをチェックしていると、タイムラインにずらりと並んだのが、まさかの大物ロック・アーティストの訃報でした。
その前日、たまたま寄った大型CDショップでは、彼の69歳の誕生日(1月8日)に発売されたばかりの新譜「★(Blackstar)」が大プッシュされていて、店内のBGMでもガンガンかかっていただけに、驚きました。
ネットなどで色々検索してみると、新作からの"Lazarus"という曲のビデオがアップされていました。
訃報を知る前なら、悪趣味とか、何かに取りつかれているとしか思えなかったであろう内容です。
そして、そのビデオについての秘話も公表されました。
やはり、作品は自身の死期を悟った彼からのファンたちへの訣別の挨拶だったとのこと。
好きな作品や愛聴したアルバムもありましたし、コンサートへも何度か足を運んでいましたが、正直なところ、私はそれほど熱心なファンではありません。
でも、最後まで素の自分に帰らず、David Bowieというアーティストの美学を貫き通したその姿勢には、言葉にならない感慨があります。
今も私のSNSのタイムラインには、多くの音楽ファンやジャンルを問わない様々なミュージシャンによる彼への追悼のメッセージが並んでいます。
そして彼のホームページで先の誕生日に更新されたニュースに添えられていた満面の笑顔の写真。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160112/23/thinmanhiroshi/9e/bc/j/t02200220_0600060013539370169.jpg?caw=800)
いつ撮られたものなのか(最初は誕生日数日前に撮られたという説もありましたが、それからすぐに力尽きて亡くなっていることを考えると、まずありえないでしょう)わかりませんが、おそらくは死を間近に感じていたことは間違いないでしょうし、見るたびに切なくなります。
もうひとつのビデオ「Blackstar」に
寄せられているコメントで、「Starmen do not die, they just return to space...」と書きこんでいた人がいましたが、私もそう思うことにいたしましょう。
ということで、1972年に私が彼を知るきっかけとなった名曲"Starman"を最後に聴きましょうか。