ひき算の概念 13 「文章題6」
5⃣ 次の問いに、答えてください。
赤いテープは 13 cmで、青いテープは 7 cmです。
青いテープは、赤いテープよりどれほど長いですか、あるいは短いですか。
赤いテープ ―――――――――――――
13 cm
青いテープ ―――――――
7 cm
(解答)
基準は赤いテープだから、
7 - 13 = - 6 より
青いテープは、赤いテープより 6 cm 短い。
よって、
(答え) 青いテープは、赤いのより 6cm短い。
比べるには、基準が必要です。
2つの事態を比べて差を求める ( 求差する ) とき、
「 基準にする事態の数値 を ひく数 にする。」
しかし、
負の数を扱えないと、これは使いにくい。
求差は、求残よりすこし複雑だ。
ゆえに、
小学校の低学年生にとっては、求残の方が理解しやすい。
[助教授] はそのことを知らない。
求残・求差という言葉とその概念を知らない。
( 私は、そのシンポジウムで、
自分自身の経験あるいは学童保育での指導経験から
概念的なことは語ったが、これらの言葉を知らなかった。
もし知っていたら、
小1生のお母さんや[助教授] にもっと教えることができたのに。)
ところで
[助教授] にとって、
おはじきを使うことは、幼稚なことかもしれないが。
実際に「おはじき」を使うと、
求残は、操作することで答えが出る。[ 1つ把握 → 操作 → (答えの)把握 ]
求差は、基準をどちらにするか判断することになる。
[ 問題 4⃣ のように、2つ把握 → (基準)判断 ]
よって、
おはじきを使って
まず、たし算を復習する。
そして、求残を経験し、ひき算の計算を身につける。
そのうえで、求差を経験する。
これが、ひき算マスターへのひとつの道。
6⃣ 次の [ ] に適切な語句を入れてください。
7 cm の赤鉛筆 と 15 cm の青鉛筆があります。
これらを比べて、
「差」と「割合」について、それぞれ2つずつ文を書きます。
差 ・ 青鉛筆 は、赤鉛筆 より 8 cm [ ] 。
・ 赤鉛筆 は、[ ]より [ ] cm [ ] 。
割合 ・ 青鉛筆 は、赤鉛筆 の [ ] の長さである。
・ [ ]は、[ ] の 7/15 の長さである。
求差のマスターは、割合のマスターへ!
次回 ひき算の概念 14 「文章題7」 につづきます。