学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点 -8ページ目

学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

学力の創造と向上において
何が必要か・何が障害になるのか
などについて考えます
  さらに、必要なものをいろいろ提供してゆきます 

     ひき算の概念 13 「文章題6」

  5⃣
 次の問いに、答えてください。

  赤いテープは 13 cmで、青いテープは 7 cmです。
   青いテープは、赤いテープよりどれほど長いですか、あるいは短いですか。

    赤いテープ  ―――――――――――――
                       13 cm

    青いテープ  ―――――――
                   7 cm

   (解答)
       基準は赤いテープだから、
        7 -
13 = - 6 より
       青いテープは、赤いテープより 6 cm 短い。
     よって、

      (答え) 青いテープは、赤いのより 6cm短い。


比べるには、基準が必要です。

2つの事態を比べて差を求める ( 求差する ) とき、

「 基準にする事態の数値 を ひく数 にする。」

しかし、
負の数を扱えないと、これは使いにくい。
求差は、求残よりすこし複雑だ。
ゆえに、
小学校の低学年生にとっては、求残の方が理解しやすい。


[助教授] はそのことを知らない。
求残・求差という言葉とその概念を知らない。
( 私は、そのシンポジウムで、
 自分自身の経験あるいは学童保育での指導経験から
 概念的なことは語ったが、これらの言葉を知らなかった。
 もし知っていたら、
 小1生のお母さんや[助教授] にもっと教えることができたのに。)

ところで
[助教授] にとって、
おはじきを使うことは、幼稚なことかもしれないが。


実際に「おはじき」を使うと、
 求は、
操作することで答えが出る。[ 1つ把握 → 操作 → (答えの)把握 ]
 求は、
基準をどちらにするか判断することになる。
                         [ 問題 4⃣ のように、2つ把握 → (基準)判断 ]
よって、
おはじきを使って
 まず、たし算を復習する。
 そして、求残を経験し、
ひき算の計算を身につける。
 そのうえで、求差を経験する。
これが、ひき算マスターへのひとつの道。


6⃣ 
次の [    に適切な語句を入れてください
 7 cm の赤鉛筆 と 15 cm の青鉛筆があります。

 これらを比べて、
 「差」と「割合」について、それぞれ2つずつ文を書きます。

 差    ・ 青鉛筆 は、赤鉛筆 より
 8 cm [   ]
       ・ 赤鉛筆 
は、[    ]より [ ] cm [   ]

 割合
   ・ 青鉛筆 は、赤鉛筆 の [    ] の長さである。
       ・
[    ]は、[     7/15 の長さである。

    求差のマスターは、割合のマスターへ!


次回  ひき算の概念 14 「文章題7」  につづきます。