⑲ 区間と軸
必ず、グラフを描いて確認を!
1. 2本の濃い直線を縦にひき 区間をとる。
2. 軸 として3本目は、薄い直線を縦にひく。
3. 頂点をとり 向きに注意して 放物線を描く。
4. 区間内のグラフの状態を確認。
○ 次の [ ] に、適切な語句や式などを入れてください。
y = a x² + b x + c ( a > 0 ) ( 1 ≦ x ≦ 3 ) のとき、
この最大値・最小値を求める。
f (x) = [ a x² + b x + c ] とおく。
グラフの向きは、 a > 0 より [下に凸]
軸は、 x = [-b/2a ]
頂点は、 ( [-b/2a ] , [-(b²-4ac)/4a ] )
軸 (頂点) を区間の左側から少しずつ移動させながら、考える。
ⅰ) 軸 (頂点) が 区間 1 ≦ x ≦ 3 の外で、左側にある、すなわち
[-b/2a ] < 1 のとき、
向きが[下に凸]だから、区間内でのグラフは常に[増加]する。
よって、値域は、[ f (1) ] ≦ y ≦ [ f (3) ]
ⅱ) [-b/2a ] = 1 のとき、
区間内でのグラフは常に[増加]する。
よって、値域は、[ f (1) ] ≦ y ≦ [ f (3) ]
ⅲ) 軸 (頂点) が 区間 1 ≦ x ≦ 3 の内で、中点 x = 2 の左側にある、すなわち
1 < [-b/2a ] < 2 のとき、
グラフの対称性を考えて、
値域は、[-(b²-4ac)/4a ] ≦ y ≦ [ f (3) ]
ⅳ) [-b/2a ] = 2 のとき、
グラフの対称性を考えて、
値域は、[-(b²-4ac)/4a ] ≦ y ≦ [ f (3) ] = [ f (1) ]
ⅴ) 軸 (頂点) が 区間 1 ≦ x ≦ 3 の内で、中点 x = 2 の右側にある、すなわち
2 < [-b/2a ] < 3 のとき、
グラフの対称性を考えて、
値域は、[-(b²-4ac)/4a ] ≦ y ≦ [ f (1) ]
ⅵ) [-b/2a ] = 3 のとき、
区間内でのグラフは常に[減少]する。
よって、値域は、[ f (3) ] ≦ y ≦ [ f (1) ]
ⅶ) 軸 (頂点) が 区間 1 ≦ x ≦ 3 の外で、右側にある、すなわち
3 < [-b/2a ] のとき、
区間内でのグラフは常に[減少]する。
よって、値域は、[ f (3) ] ≦ y ≦ [ f (1) ]
ⅰ) から ⅶ) より、
-b/2a ≦ 1 のとき、 値域は、f (1) ≦ y ≦ f (3)
1 ≦-b/2a ≦ 2 のとき、 値域は、-(b²-4ac)/4a ≦ y ≦ f (3)
2 ≦-b/2a ≦ 3 のとき、 値域は、-(b²-4ac)/4a ≦ y ≦ f (1)
3 ≦-b/2a のとき、 値域は、f (3) ≦ y ≦ f (1)
f (1) = [ a + b + c ]
f (3) = [ 9a + 3b + c ] だから、
答えは、
-b/2a ≦ 1 のとき、 最大値 9a + 3b + c
最小値 a + b + c
1 ≦-b/2a ≦ 2 のとき、 最大値 9a + 3b + c
最小値 -(b²-4ac)/4a
2 ≦-b/2a ≦ 3 のとき、 最大値 a + b + c
最小値 -(b²-4ac)/4a
3 ≦-b/2a のとき、 最大値 a + b + c
最小値 9a + 3b + c
である。
7つの場合のグラフを描くのは、めんどくさい かもしれないが。
この7つの場合のグラフを描くことは、とても重要です。
変化の本質を学習するのに もってこい ですから。
変化を理解するには、
変化しないもの と 変化するものが必要です。
・ グラフの向きや形 ( 対称性 ) や 区間の位置 は、変化しない。
・ グラフと区間の状況 ( 位置関係 ) が、変化する。
この連続的な変化の中で、特徴的な状況を把握することが必要です。
1 区間の2つの端点と中点により、4つの領域ができる。
2 この4つの領域内、2つの端点、中点のどこかに軸がある と考えることにより、
とりあえず 7つの場合 ( 状況 ) を把握できる。
結果として、区間内のグラフの状態により、答えは 4つの場合にまとめられる。
専門家の中には、
現実の状況・状態を 変化の中で うまく把握できないものもいます。
問題解決のための勉強が不足していたのでしょう。
○ y = a x² + b x + c ( a < 0 ) ( 1 ≦ x ≦ 3 ) のとき、
この最大値・最小値を求めなさい。
次回 ⑳ 区間と軸 2 につづきます。