⑰ 『 複数のコインを 』
○ 1枚のコインを9回投げる。次の問いに答えてください。
ただし、表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 裏が9回でる確率は ?
ⅱ) 表が1回でる確率は ?
ⅲ) 表が少なくとも1回でる確率は ?
ⅳ) 表が少なくとも3回出る確率は ?
ⅰ) ~ ⅲ) は ( ) に適切な語句や式などを入れて求めてください。
ⅰ) 1つの解答
1回の試行では、表がでる あるいは 裏がでる の2通りの事象が生じる。
この試行を9回するから、 2⁹ より、
同様に確からしい すべての事象は、( 512 ) 通りある。
この中で、裏が9回でる事象は、( 1 ) 通りだから、
裏が9回でる確率は、 ( 1 / 512 ) である。
ⅱ) 1つの解答
9回の試行のうち、表が1回だから、
表が1回、裏が( 8 ) 回でる確率は、
( ₉C₁ ) × (1/2) × (1/2) ⁸ = 9 × (1/2) ⁹ より、 ( 9 / 512 ) である。
ⅲ) 余事象 を使った解答
表が少なくとも1回でる確率 とは、
表が1回でる確率 と
表が2回でる確率 と
表が3回でる確率 と
表が4回でる確率 と
表が5回でる確率 と
表が6回でる確率 と
表が7回でる確率 と
表が8回でる確率 と
表が9回でる確率 を 足したもの に等しい。
これを求めるのは、少し大変です。
そこで、表が少なくとも1回でる事象 の 余事象の確率を求め、
全事象の確率 1 から それをひいて、求めることになる。
表が少なくとも1回でる事象 の 余事象 とは、
表が1回もでない すなわち ( 9 ) 回とも裏がでる ということである。
よって、
ⅰ) の結果を使って、 1 - ( 1 / 512 ) より、
表が少なくとも1回でる確率は、 ( 511 / 512 ) である。
ⅳ) を、余事象を使って、求めてください。
9回投げて表が2回でる確率を求めると、
₉C₂ × (1/2)² × (1/2)⁷ より、 36 / 512 である。
これ と ⅰ) , ⅱ) の結果 を使って、
1 - ( 1 / 512 ) - ( 9 / 512 ) - ( 36 / 512 ) から、
求める確率は、 233 / 256 である。
○ 5枚のコインを1回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、すべてのコインの 表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 表が3枚になる確率は ?
ⅱ) 裏が3枚になる確率は ?
次の ( ) に適切な語句や式などを入れてください。
同様に確からしい すべての事象 を書き出してみる。
[ 1枚目 2枚目 3枚目 4枚目 5枚目 ]
= [ お お お お お ] , [ お お お お う ] , [ お お お う お ] , [ お お お う う ] ,
[ お お う お お ] , [ お お う お う ] , [ お お う う お ] , [ お お う う う ] ,
[ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] ,
[ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] ,
[ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] ,
[ う お う お お ] , [ う お う お う ] , [ う お う う お ] , [ う お う う う ] ,
[ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] , [ ( ) ] ,
[ う う う お お ] , [ う う う お う ] , [ う う う う お ] , [ う う う う う ] 以上 32 通り。
ⅰ) 表が3枚になる事象は、( ) あるから、表が3枚になる確率は、 ( ) 。
ⅱ) 裏が3枚になる事象は、( ) あるから、裏が3枚になる確率は、 ( ) 。
○ 4枚のコインを1回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、すべてのコインの 表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 表が0枚になる確率は ?
ⅱ) 表が1枚になる確率は ?
ⅲ) 表が2枚になる確率は ?
ⅳ) 表が3枚になる確率は ?
ⅴ) 表が4枚になる確率は ?
ⅵ) 裏が少なくとも2枚になる確率は ?
次の ( ) に適切な語句や式などを入れてください。
ⅰ)
₄C₀ × (1/2) ⁰ × (1/2) ⁴ = 1 × 1 × (1 / 16) より、 1 / 16 。
ⅱ)
₄C₁ × (1/2) ¹ × (1/2) ³ = 4 × (1 / 16) より、 1 / 4 。
ⅲ)
₄C₂ × (1/2) ² × (1/2) ² = ( ) × (1 / 16) より、 ( ) 。
ⅳ)
( )× (1/2) ³ × (1/2) ¹ = ( ) × (1 / 16) より、 ( ) 。
ⅴ)
₄C₄ × (1/2) ⁴ × (1/2) ⁰ = ( ) × (1 / 16) × 1 より、 ( ) 。
ⅵ)
裏が0枚になる確率は、 ⅴ) より、 1 / 16
裏が1枚になる確率は、 ⅳ) より、 1 / 4 だから、
( ) を使って、
1 - ( 1 / 16 ) - ( 1 / 4 ) を計算すると、
裏が少なくとも2枚になる確率は、 ( ) である。
○ 10枚のコインを1回投げる。このとき、次の問いに答えてください。
ただし、すべてのコインの 表がでる事象 と 裏がでる事象 は、同様に確からしいし、
それ以外の事象 ( 例えば、表や裏にならずコインが立つ。) は起こらないとする。
ⅰ) 裏が 10枚になる確率は ?
ⅱ) 表が 1枚になる確率は ?
ⅲ) 表が少なくとも 1枚になる確率は ?
ⅳ) 表が少なくとも 3枚になる確率は ?
次回 ⑱ 『 さいころを振る 』 に続きます。