㉟ 『 合同証明の応用 』
【 辺上にある点 を通る等分線の作図 】
○ 次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
(1) AB = 5 , BC = 6 , CA = 4 の △A B C がある。
辺BC上に、BP = 2 となる点P をとる。
点P を通り△A B C の面積を二等分する直線をひきましょう。
点A と 点Pを直線で結ぶ。
点A を通り △A B C の面積を二等分する直線は、辺BCの[中点]を通る。この[中点]を D とする。( 中線AD )
点D を通り 直線AP に[平行]な直線をひく。
この平行線 と 辺CAの交点を Q とする。
点P と 点Q を直線で結ぶ。
△D A P と △Q A P は [等積]三角形 だから、
直線PQ が、点P を通り △A B C の面積を[二等分]する直線である。
(2) AB = 5 , BC = 6 , CA = 4 の △A B C がある。
辺BC上に、BP = 3 となる点P をとる。
点P を通り△A B C の面積を三等分する直線をひきましょう。
点A と 点Pを直線で結ぶ。
辺BC の三等分点D , E をとる。( BD = DE = EC = 2 )
直線 AD , AE により、△A B C の面積は三等分される。
点D を通り 直線APに[平行]な直線をひく。
この平行線 と 辺ABの交点を Q とする。
点P と 点Q を直線で結ぶ。
△A Q D と [△P Q D] は 等積三角形 だから、
直線PQ が、点P を通り △A B C の面積を三等分する 1つの直線である。
点E を通り 直線[AP] に平行な直線をひく。
この平行線 と 辺CAの交点を R とする。
点P と 点R を直線で結ぶ。
[△A E R] と △P E R は 等積三角形 だから、
直線PR が、点P を通り △A B C の面積を三等分する もう1つの直線である。
【 合同証明の応用 】
○ AB : BC : CA = 4 : 5 : 3 の△A B C がある。
ABを 1辺とする正三角形A D B 、 ( 点D は 辺AB について 点C の反対側 )
CAを 1辺とする正三角形C E A を描く。 ( 点E は 辺CA について 点B の反対側 )
点B と 点E を
点D と 点C を それぞれ直線で結び、その交点を F とする。
このとき、
次の問いに答えなさい。
(1) BE = DC を証明しなさい。
(2) ∠D F E の大きさを求めなさい。
次の [ ] に適切な語句や式などを入れてください。
(1) ( 証明 )
△A B E と △A D C について
正三角形は、[ ]が等しく [ ]が等しいから、
正三角形A D B と 正三角形C E A より、
[ ] ・ ・ ・ ①
[ ] ・ ・ ・ ②
∠E A B = [ ] + 60°
[ ] = [ ] + 60°だから、
∠E A B = [ ] ・ ・ ・ ③
①, ②, ③より、
[ ] から、
△A B E ≡ △A D C である。
合同な図形の[ ] は等しいから、
[ ] である。
( 証明終わり )
(2) ∠D F E の[ ] は、∠B F C である。
2点A , F を通る直線をひき、( 辺BC との交点を G として、)
三角形の外角 を考えると、
( ∠G F B = ∠A B E + ∠F A B
∠G F C = ∠A C D + ∠F A C となり、 )
( ∠B F C = ∠G F B + ∠G F C
∠C A B = ∠F A B + ∠F A C だから、 )
∠B F C = ∠A B E + ∠A C D + [ ] ← ( やじり形の1つの凹の角は、3つの凸の角の和に等しい )
(1) の △A B E ≡ △A D C より、
合同な図形の[ ] は等しいから、
∠A B E = [ ] である。
よって、
∠B F C = ∠A B E + ∠A C D + ∠C A B
= [ ] + ∠A C D + ∠C A B
△A D C において
[ ] + ∠A C D + ∠C A B + 60°= 180°
ゆえに、∠B F C = [ ] = 120°
(答え) ∠D F E = 120° である。
○ AB : BC : CA = 5 : 3 : 4 の△A B C がある。
ABを 1辺とする正方形A E F B 、 ( 点E, F は 辺AB について点C の反対側 )
CAを 1辺とする正方形C G H A を描く。 ( 点G, H は 辺CA について点B の反対側 )
点E と 点C を
点B と 点H を それぞれ直線で結び、その交点を P とする。
このとき、
次の問いに答えなさい。
(1) EC = BH を証明しなさい。
(2) ∠E P H の大きさを求めなさい。
次回の ㊱ 『 合同と等積三角形を使って 』 に続きます。