1次関数 ㉛ 距離は出発点からはかること | 学力の創造と向上 高校・大学受験は通過点

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     『 1次関数 ㉛ 』 距離は出発点からはかること

  ○ AB = 10 cm, BC = 8 cm, CA = 6 cm の 直角三角形A B C がある。
    動点P は一定の速さ 1 cm/秒 で点C から 辺CB と辺BA を通って 点A まで 移動する。 
    x 秒後の△P C A の面積を y cm² とするとき、y を x で表せ。

    次の [1] ~ [15] に 適切なものを 下の (ア) ~ (シ) から 選びなさい。


   [1] ウ  [2] イ  [3] エ  [4] ア  [5] イ  [6] カ  [7] ク  [8] シ
   [9] コ  [10] カ  [11] オ  [12] キ  [13] サ  [14] キ  [15] ケ

   一定の速さ 1 cm/秒 で 
x 秒 移動すると 移動距離は [ 1 × x ₁ ] より x cm である

 辺CB上に
動点P があるとき、CP =[ x ₂ ] cm  になる

   CA ⊥ PC なので
   △P C A の面積 は  [ 6 × x × 1/2 ₃ ] より 3 x cm² である

     また動点P は 一定の速さ 1 cm/秒 で点C から 点B まで 移動するので
      [ 
8 / 1 ₄ ] より 8 秒
     よって 0 ≦ x ≦ 8 である   ( x の範囲を求めた )

   
y = 3 x  ( 0 ≦ x ≦ 8 )

 辺BA
上に動点P があるとき、CBP =[ x ₅ ] cm より
                     AP =([ 18-x ₆ ]) cm と PB =([ x-8 ₇ ]) cm になる


   △CAP と △CAB は 底辺AP と 底辺AB が[ 同一直線上 ₈ ] にあり、[ 高さ ₉ ] が同じだから
   その面積比 は 底辺の長さの比 に等しい
   △CAP : △CAB = AP : AB = ([ 18-x ₁₀ ]) : [ 10 ₁₁ ]

   △CAPの面積 の △CABの面積に対する割合は [ 
(18-x) / 10 ₁₂ ] である

   △CABの面積は [ 6×8×1/2 ₁₃ ] より 24 cm² だから 


   △CAPの面積は 24 × [ 
(18-x) / 10 ₁₄ ] より -12/5 x + 216/5

     また動点P は 一定の速さ 1 cm/秒 で点B から 点A まで 移動するので
      [ 10 / 1 ₁₅ ] より 10 秒
     点B まで 移動するのに既に 8 秒かかっているので
      8 ≦ x ≦ 18 である   ( x の範囲を求めた )

   y =-12/5 x + 216/5  ( 8 ≦ x ≦ 18 )

 よって (答え) 
  y = 3 x      ( 0 ≦ x ≦ 8 )
             y =-12/5 x + 216/5  ( 8 ≦ x ≦ 18 )



  ○ 
AB = 9 cm, BC = 24 cm の 長方形A B C D がある。
    動点P は一定の速さ 毎秒 1 cm で
    点D から 辺DA と 辺AB そして 辺BC を通って 点C まで 移動する。

    x 秒後の△P C D の面積を y cm² とするとき、y を x で表せ。


   一定の速さ 毎秒 1 cm で x 秒 移動すると 移動距離は 1 × x より x cm である

 辺DA
上に動点P があるとき、 DP = x cm  AP = (24-x) cm  CD = 9 cm 

   CD ⊥ PD
 なので  △P C D の面積 は  9 × x × 1/2 より 9/2 x cm² である

     また動点P は 一定の速さ 1 cm/秒 で点D から 点A まで 移動するので

      
24 / 1  より 24 秒
     よって 0 ≦ x ≦ 24 である   ( x の範囲を求めた )

    
y = 9/2 x  ( 0 ≦ x ≦ 24 )

 辺AB
上に動点P があるとき、 DAP = x cm  BP = (33-x) cm  AD = 24 cm  CD = 9 cm 
   動点P から 辺CD に 垂線をひきその足をH とすると、 PH = AD = 24 cm

   CD ⊥ PD
 なので  △P C D の面積 は  9 × 24 × 1/2 より 108 cm² である

     また動点P は 一定の速さ 1 cm/秒 で点A から 点B まで 移動するので

      
9 / 1  より 9 秒

     点A まで 移動するのに既に 24 秒かかっているので
      24 ≦ x ≦ 33 である   ( x の範囲を求めた )

    
y = 108  ( 24 ≦ x ≦ 33 )

 辺BC上に動点P があるとき、 DABP = x cm  CP = (57-x) cm  CD = 9 cm 

   CD ⊥ CP
 なので  
   △P C D の面積 は 
 9 × (57-x) × 1/2 より (-9/2 x + 513/2) cm² である

     また動点P は 一定の速さ 1 cm/秒 で点B から 点C まで 移動するので

      
24 / 1  より 24 秒

     点B まで 移動するのに既に 33 秒かかっているので
      33 ≦ x ≦ 57 である   ( x の範囲を求めた )

    
y =-9/2 x + 513/2  ( 33 ≦ x ≦ 57 )

 よって (答え)   y = 9/2 x ( 0 ≦ x ≦ 24 ) 
             y = 108         ( 24 ≦ x ≦ 33 )
             
y =-9/2 x + 513/2       ( 33 ≦ x ≦ 57 )

 
 AB = 10 cm, BC = 8 cm, CA = 6 cm の 直角三角形A B C がある。
  動点P は一定の速さ 毎秒 2 cm で点A から 辺A
B と 辺BC を通って 点C まで 移動する。 
  x 秒後の△P C A の面積を y cm² とするとき、y を x で表せ。

○ AD // BC で
  AB = 15 cm, BC = 24 cm, CD = 9 cm, DA = 12 cm の 台形A B C D がある。
  動点P は一定の速さ 3 cm/秒 
  点D から 辺DC と 辺CB そして 辺BA を通って 点A まで 移動する。

  x 秒後の△P D A の面積を y cm² とするとき、y を x で表せ。

‘ 2番目(3番目) の辺に 動点 があるとき、残りの線分の長さを出す文字式はよく間違うので注意

 残りの線分の長さを出すには、
  2つの線分の長さの 
を求める ひき算をします。

  つまり、{ もとの線分の長さ } から { 進んできた線分の長さ } を
ひきます。
         もとの線分の長さは、動点の 出発点 から 各々の辺の 到達点 までの距離
                          進んできた線分の長さは、動点の 出発点 から 現在地点 までの移動距離

 AB = 15 cm, BC = 14 cm, CA = 13 cm の 三角形A B C がある。
  点A から 辺BC に垂線をひきその足をH とすると、AH = 12 cm である。
  動点P は、点C から 辺CA
 を 一定の速さ 毎秒 1 cm で 点A まで、
  点A から 辺AB を 一定の速さ 毎秒 5 cm で 点B まで 移動する。 
  x 秒後の△P B C の面積を y cm² とするとき、y を x で表せ。


次回 『 1次関数 ㉜ 』 底辺×高さ×1/2 と 線分比 につづきます。