『 解の公式は導くもの 2 』
○ ( 補講 『 解の公式は導くもの 』 の宿題 )の解答
次の7つの( )に入る適切なものを、下の語句から選びなさい。
等式の性質 因数分解 平方根 文字式計算
ax²+bx+c = 0 [ a ≠ 0 または a は 0 でない ]
(等式の性質)
⇔ ax²+bx =-c
(等式の性質)
⇔ x²+( b /a ) x =-c /a
(等式の性質)
⇔ x²+( b /a ) x+( b /2a )² =-c/a+( b /2a )²
(左辺 因数分解 右辺 文字式計算)
⇔ ( x+b /2a )² = (b²-4ac) /4a²
(右辺 平方根)
⇔ x+b /2a = ±√(b²-4ac) /2a
(等式の性質)
⇔ x =-b /2a ±√(b²-4ac) /2a
(右辺 文字式計算)
⇔ x = { -b ±√(b²-4ac) } / 2a
○ 何をしたのか(具体的な操作)
ax²+bx+c = 0 [ a ≠ 0 または a は 0 でない ]
(左辺の c を移項)
⇔ ax²+bx =-c
(両辺を a でわる)
⇔ x²+( b /a ) x =-c /a
(両辺に ( b /2a )² をたす)
⇔ x²+( b /a ) x+( b /2a )² =-c/a+( b /2a )²
(左辺を因数分解、右辺を文字式計算)
⇔ ( x+b /2a )² = (b²-4ac) /4a²
(左辺は2乗をはずし、右辺は平方根)
⇔ x+b /2a = ±√(b²-4ac) /2a
(左辺の b /2a を移項)
⇔ x =-b /2a ±√(b²-4ac) /2a
(右辺を文字式計算)
⇔ x = { -b ±√(b²-4ac) } / 2a
2次方程式の解の公式
ax²+bx+c = 0 [ a ≠ 0 ] のとき、
x = { -b ±√(b²-4ac) } / 2a
を丸覚えする人の中には、
2次方程式の問題を解くことは、解の公式を使うことと 同値 であると思う人がいます。
そのような人は、2次方程式を見るやいなや、反射的に解の公式を使ってしまう。
大学入試で、2次方程式の問題が出たとき、反射的に解の公式を使ったために、
完答できず、あるいは部分点を確実にかせぐことができず、不運にも不合格になる。
入試は選抜試験ですから、他の受験生と同じように反射的に問題を解いていると、
不合格になる場合があります。
だから、解の公式の意味を理解することが重要です。
そのためにも解の公式の導くプロセスを大切にしてください。
○ ( 補講 『 解の公式は導くもの 2 』 の宿題 )
具体的な操作は何のためにしたのか。
次の( ① )から( ⑥ )に入る適切なものを、下の (ア) ~ (カ) から選びなさい。
また、4番目の等式の ( b /2a )² は どのようにして出てくるのか答えなさい。
ax²+bx+c = 0 [ a ≠ 0 または a は 0 でない ]
( ① )
⇔ ax²+bx =-c
( ② )
⇔ x²+( b /a ) x =-c /a
( ③ )
⇔ x²+( b /a ) x+( b /2a )² =-c/a+( b /2a )²
( ④ )
⇔ ( x+b /2a )² = (b²-4ac) /4a²
( ⑤ )
⇔ x+b /2a = ±√(b²-4ac) /2a
( ⑥ )
⇔ x =-b /2a ±√(b²-4ac) /2a
⇔ x = { -b ±√(b²-4ac) } / 2a
(ア) x = にしたいから、
左辺の2乗、積の2倍、2乗の3項式を 2項式の2乗(完全平方式) にし、右辺は文字式計算
(イ) x = にするため、左辺の b /2a を移項
(ウ) x = にするため、両辺を a でわる
(エ) x = にしたいから、
左辺の x の2次式を、 x の1次式の2乗(完全平方式)にするため、両辺に ( b /2a )² をたす
(オ) x = にするため、左辺の c を移項
(カ) x = にしたいから、
左辺の2乗をはずし、右辺は平方根をとる
解答は、補講 『 解の公式は導くもの 3 』に掲載します。