職場でコミュニケーションの環境を
少しでもよくしようということで
毎月の部の会議の前にちょっとした雑談の時間を
設けるようになりました。
アイスブレイクのようなものですが、ただの雑談と言われると
何を話せばいいのか分からなくなる人も多いようで
最近は「お題」が出されるようになっています。
今月のテーマは「仕事を通じてうれしかったこと」。
事前にお題が分かっていると、少し気持ちの準備ができるので、
話すのが得意ではない自分としてはありがたいことでした。
とはいえ、いざ考えてみると「うれしかったこと」
……あったかしらと、しばらく手が止まりました。
仕事についてそういう視点で振り返ることが
ほとんどなかったのだと、その時初めて気づきました。
思い浮かぶのは、つい不満や困ったことばかりで。
もしこれが「仕事で困ったこと」「疲れたこと」という
テーマだったらいくらでも出てきたかもしれません。
でも「うれしかったこと」をあえて思い出してみようとすると、
ふとある場面が心に浮かびました。
忙しい中で何気なく引き受けた作業に対して
同僚がぽつりと「助かった、ありがとう」と言ってくれたこと。
その時は深く考えずに受け取っていたけれど
思い返すと、そのひと言が静かに胸に残っていたようです。
自分がしたことを、誰かがちゃんと見てくれていた。
それだけのことなのに不思議とあたたかい気持ちになります。
他の人たちの話を聞いていても
「うれしかったこと」として語られるのは
大きな出来事よりも、日々の中のささやかなことが多くて
それがかえって、心にしみました。
意識しないと見逃してしまいそうなことも
「うれしい」と感じる余地があるのだと思えたのは
このお題のおかげかもしれません。
こうして少しだけでもポジティブな感情に目を向けてみると
日常が少し違って見える気がします。
うれしいことは、案外そばにあるのかもしれないと。
そんなふうに思った時間でした。