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「スゴロクで学ぶユーチューブ」104回目講座で、飲食店の人達を対象にした「業務スーパー」成長の軌跡を公開しています。

 

主人公は、自分が経営する地域スーパーが経営危機となり、新たな事業として「業務スーパー」を開業した沼田昭二さんです。

 

『業務スーパーが 牛乳パックで 羊羹を売る 合理的な理由』を参考図書に制作しています。

 

 

主なゲームの内容は

 

1 家が貧しくアルバイト、高校2年で起業を決意

 

2 三越を退社、布団カバーの行商は売上変動の波

 

3 野菜の行商に転向、PB商品の開発が課題

 

4 大手スーパーとの価格競争で自店が経営危機

 

5 「業務スーパー」はFC方式で多店舗化

 

6 国内企業を買収、品種を絞り低価格販売に成功

 

7 牛乳パック1ℓ入り「スィーツシリーズ」を開発

 

8 2016年CEO退任、息子・博和さんに権限移譲

 

・・・となります。

 

 

日本経済は、1991年のバブル崩壊による景気の低迷から、「価格競争」の時代に突入します。

 

スーパー業界も、大手スーパーとの「艇価格競争」により、地場の小さなスーパーが経営危機を迎えます。

 

 

沼田昭二さんが1981年に開業した2店のスーパー「フレッシュ石守」も、1995年以降は赤字に陥ります。

 

この危機を乗り越えるため、2000年に開業したのが食品のプロをメインのお客さんにする「業務スーパー」です。

 

 

「業務スーパー」の戦略は、「ローコスト商品」と「オンリーワン商品」の販売でした。

 

「ローコスト商品」の製造は、大きい市場の商品を低価格で製造できる仕組みを作るになります。

 

「オンリーワン商品」の製造は、あの店でないと買えない商品を作るです。

 

業務スーパーは、「①品数を減らして、②同じものを作り続け、③付加価値(例えば、独自材料、賞味期限など)を高めながら、低価格化・オンリーワン商品の販売」を展開します。

 

 

2009年「業務スーパー」は、経営危機のパンメーカー「麦パン工房」を買収します。

 

「麦パン工房」は、パンの小売店向けに多品種の商品を製造していました。

 

利益率の低い商品を多品種少量生産することで赤字経営に陥っていました。

 

沼田さんは、中小メーカーの生き残り戦略は、「商品の値下げによる薄利多売」と「生産品目の削減による生産効率のアップ」だとします。

 

パンの販売価格を298円から198円にして、生産品目を80種類から2種類にして「麦パン工房」を黒字化します。

 

 

2013年、牛乳メーカー「豊田乳業」を買収します。

 

牛乳事業が儲からない事業構造だとわかると、低価格の牛乳パックを活用した独自商品を開発します。

 

牛乳パックにいれた「水ようかん」と「杏仁豆腐」です。

 

低価格な商品として大ヒットします。

 

2015年、「「コーヒーゼリー」、2016年「カスタードプリン」「オレンジゼリー」「レアチーズ」などを発売します。

 

「業務スーパー」は、「自分が作った、自分だけの商品を、自分の店だけで売る」戦略を実行していきます。

 

 

「業務スーパー」の売上が注目されるのは、2020年以降です。

 

コロナ関し2020年「緊急事態宣言」が発令され、飲食業界は何らかの形で影響を受け、売上の減少に追い込まれます。

 

しかし、「業務スーパー」はコロナに関係なく、2020年売上3,021憶円が2024年4,891円に拡大しています。

 

 

このゲームでは、大手スーパーとの価格競争に打ち勝つにために、『「多品種の少量生産」を否定して「少品種の大量生産」で成功、コロナ禍でも成長を続けた働き方』について学びます。