「スゴロクで学ぶユーチューブ』の90回目を公開中です。
今回のゲームは、2010年日本人で初めて世界的企業ネスレグループの日本本社「ネスレ日本」の社長になった高岡浩三さんが主人公です。
スゴロクのタイトルは、《「キットカット」受験生応援キャンペーンが大成功》です。
『ゲームのルールを変える』を参考図書に制作しました。
ゲームの主な内容は
1マーケティングに関心、外資系企業に就職
2マーケティング部門への異動試験に合格
3販売子会社のマーケティング本部長に就任
4「受験生によりそう応援キャンペーン」の実施
5ブランド力を高める継続的なニュースの創造
6高校生をターゲットにコンビニ販売を強化
・・・なります。
高岡さんは、神戸大学時代に、ブランディングとマーケ―ティングの仕事に関わりたいと考えます。
ただ、このような重要な仕事をするにはある程度のポジションまで出世する必要があります。
1983年、地元の神戸にあり、出世の早そうな外資系企業・ネスレ日本に就職します。
入社後、千葉県の浦安・行徳地区でルーツ販売を担当します。
3年後、本社マーケティング部門へ移動します。
2001年、「キットカット」を販売するネスレの子会社・ネスレコンフェクショナリーのマーケティング本部長に就任します。
当時の「キットカット」は、『仕事の合間に「キットカット」でブレイク』のCMにより、知名度は「グリコのポッキー」に次いで2位でした。
しかし、CMだけでは売上が伸びなくなっていました。
「キットカット」の新しい販売方法を検討していた時、鹿児島から「1月、2月、受験生にキットカットを贈る動きがある」との情報がもたらされます
そこで、「受験生応援キャンペーン」を開始、「キット、サクラサクよ」のパネルを店頭に置いていきます。
さらに
① 受験生が宿泊したホテルで
「キット、サクラサクよ」のカードを配布
② インターネットのサイトGooで
「受験のお守りランキング」で2位
③ JR東日本の電車の車体に満開の桜を表示した
「きっとサクラサクよ!トレイン」を運行
④ 「キットカット」にメッセージを書き
郵送する「キットメール」
を実施します。
キットカットの受験生応援キャンペーンは大成功します。
キャンペーンはどんなに成功しても、ある程度すぎると伸びが鈍化して右肩下がりに陥ります。
「キットカット」のように右肩上がりが十数年も続くのはめずらしいケースです。
その理由は、「キットカット」のブランドを強固するため「ニュース」を作り続けていたからです。
インターネットの時代では、ネット情報がニュース的に扱われ、マスコミに利用されたりします。
ニュース的なネット情報がブランド力強化のため重要になっています。
このゲームでは、テレビCMの限界に着目して、「新たなマーケティング手法によるブランド力の強化と売上の拡大をはかった高岡さんの働き方」を学ぶことができます。