スゴロクで学ぶユーチューブ」の73回目、「ケーズデンキ」の後編を公開中です。
ゲームの主人公は、「ケーズデンキ」の創業者・加藤馨さんとその長男・修一さんです。
タイトルは《「無理しない、頑張らない経営」で売上7373億円(2023年度)を実現》になります。
『正しく生きる ケーズデンキ創業者・加藤馨の生涯』を参考文献に制作しています。
ゲームの主な内容は
1人材で苦労するが、県内で売上1位の店に成長
2社員の財産形成を目的に持ち株制度を開始
3社長交代、「無理しない、頑張らない経営」を継続
4「安売り合戦」の「北関東家電戦争=YKK戦争」
5「YKK安売り合戦」の敗者は全国の有力家電量販店
6「頑張らない経営」でローコストの強い経営を実現
・・・なります。
ケーズデンキの経営理念は「無理しない、頑張らない経営」です。
この戦略は、社員が無理をして頑張らなくても利益の出る仕組みを作り、ローコスト経営を実現することです。
「無理しない、頑張らない経営」のケーズデンキは、「北関東戦争=YKK安売り合戦(コジマ、ヤマダ電機・ケーズデンキ3社の販売競争)」を戦います。
安売り合戦は、最終的に3社のどの会社も敗北していません。
実際の敗者は、全国から首都圏進出を目指して北関東に進出してきた全国の有力量販店でした。
全国の有力量販店との販売競争に勝ったコジマとヤマダ電機は、全国制覇にむけ各地で「安売り合戦」を仕掛けていきます。
しかし、カトーデンキだけは関東限定出店を方針として、関東以外の地域はM&AとFC方式で多店舗化を図っていきます。
コジマとヤマダ電機の販売競争に大きく影響したのが、「大店法」です。
「大店法=大規模小売店舗法」は、1973年に施行されました。
この法律により、全国に拡大するスーパーや大型店の出店(店舗面積、営業日数など)が規制されました。
コジマはいち早く全国制覇に向け出店をはじめたので、この「大店法」の規制もあり、小・中型店が主力店舗になりました。
ヤマダ電機は、「大店法」の廃止後に積極的に大型店を出店、販売力を高めていきます。
1997年、コジマはベスト電器を追い抜き売上1位になります。
5年後の2002年、ヤマダ電機は売上5608億円を達成、コジマの4950億円を追い抜き業界1位になります。
2002年 ケーズデンキ売上は1710億円、業界7位でした。
ヤマダに敗北したコジマは、いまビックカメラの傘下です。
その後、ケーズデンキはM・AやFC展開を進め成長していきます。
2023年度、ケーズデンキは売上7373億円を達成しています。
このゲームでは、従業員を大切にする「無理しない、頑張らない経営を推進するケーズデンキ・加藤馨、修一さん親子の働き方」を学ぶことができます。