「成功者の仕事スゴロク」を制作が、ついに50作品目「楽天・三木谷さん編」をむかえています。
第1作目が2016年8月の「ソフトバンク・孫さん編」でした。
第50作品まで、約6年をかけたことになりました。
この間、一番大切にしたしたゲームテーマは「働くことは、人の役に立ち、社会に役立つ」ということです。
「自分らしい仕事、自分らしく働く」のは、「人や社会に役立つことである」ということを追求したスゴロクの制作でした。
「人や社会への役立つ働き方」をわかりやすく解説した本を探してきましたが、なかなか見つけるのが大変でした。
最近は、主人公探しで苦戦しています。
50作品以降のことを考えると、新刊本の書店だけでは本探しに限界があるので、時々ブックオフなど古本屋を回っていました。
すると、ブックオフでラッキーな本を見つけました。
「人や社会に役立つ働き方を前面に打ち出した本」です。
「CoCo壱番屋」創業者・宗次さんが主人公です。
タイトルは「日本一の変人経営者 CoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた男の逆境力」です。
1948年生まれの宗徳さんは天涯孤独の孤児です。
3歳のとき養護施設から養父母に引き取られます。
尼崎で手広く雑貨商を営む家でしたが、養父が競輪にのめりこみ財産を失います。
貧困生活を送りながら社会人になり、1974年喫茶店「バッカス」を開業、そして1978年「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業します。
喫茶店開業の時から宗次さんの経営方針は、「居心地のよい健全空間を提供してお客さまに満足してもらう」でした。
ただ、喫茶店の多店舗化による事業拡大は困難と判断、カレー専門店(1978年1号店)に方向転換します。
宗次さんは、喫茶店の多店舗化をあきらめましたが、その後ドトール(1980年 原宿1号店)からスターバックス(1996年 スターバックス銀座1号店)まで全国チェーン店が誕生します。
ほぼ同じ時期に、ドトール鳥羽社長は珈琲店のチェーン店化に挑戦、壱番屋の宗次さんは喫茶店をあきらめカレー店のチェーン化を展開します。
どこから、この違いがでてきたのでしょうか?
スターバックスも、宗次さんと同じ「尾心地の良い空間」をテーマにしていました。
喫茶店からカレー店に転換しても、お客様に対する「真心からのサービス精神」に変わりはありませんでした。
モットーは
「“繁栄”すべて原点は接客にあり 私たちは接客サービスにおいても地域一番店を目指します」でした。
ニコニコ いつも笑顔でお客様に接します。
キビキビ いつも機敏な動作でお客様に接します。
ハキハキ いつもさわやかな態度でお客様に接します。」です。
朝礼の締めくくりに唱和する壱番屋のモットーであり社是です。
飲食店として「お客様に満足していただく」という精神を前面に打ち出しています。
「人や社会に役立つ飲食店=気分よく食事を味わってもらう」の実現にすべてをかけています。
カレー店の経営において、同じような供給システムはできても絶対にまねできないものは何かを考え「形はマネできても、心はマネできない」という信念です。
宗次さんは、社員の独立を促すフランチャイズチェーンの運営や、後継社長の起用などで大胆な方針を実行しています。
そのあたりから、自らの本に「変人経営者」と表現したのかもしれません。
いずれにして、お客さん本位、お客様の満足度を高めてお客様(人、社会)に役立つという精神を追求し続けています。
このゲームでは、「自分らしい仕事を選び、自分らしく働く」のは、「人や社会に役立つことである」ということを学ぶことができます。