女子社員と仮面妻の娘は、ほどなく席を立って部屋に戻ったので、そのタイミングを見はからい、僕は二人の肩に手を回して抱き寄せた。
二人共、しな垂れかかるように身体をあずけてくる。両手に花とは、まさにこんな状態なのだろう。
しばらく、僕は美熟女二人の香しい柔らかな感触に浸っていたが、チィママ風が、「まだ飲みたいからお酒取ってくるね。」とふらつく足取りでバー・カウンターに向かった。
そうすると、ママさん風が僕の耳元でささやく。「貴方、彼女を抱いてやってくれない?」といきなり告げてきた。そんなシチュエーションは以前にもあった。
このブログ前述の『ママ友23』で、ライブパブで元カノと再会した折、同席した米国から来た義妹を抱いてあげて、と頼まれて、その女性と一夜を過ごしたことがある。
そんな経験もあり、この状況からして、その行為に及ぶのもありうることだと思われ、「もちろん、喜んで抱かせてもらうよ。君も交えて3Pはどうかな?」とさらに冗談とも本気ともいえるような口ぶりで持ち掛けると、
「ほんと、貴方は見かけによらず、ドスケベーね。私は亭主もいるし、SEXまでは無理だわ。でも彼女はOKよ、貴方はここに入って来たときから、彼女のタイプだったみたい。だから、私が声を掛けたのよ。」と打ち明ける。
「僕もここ来た時、ずいぶん艶っぽい貴女達には関心はあったけど、こちらは女性連れだし、ナンパも出来ないと思っていたよ。」
このママさん風の女性とは、ざっくばらんに話し合えるのがいい、だから、とんとん拍子に状況が展開する。
「だけど、一度限りよ、彼女とは、あとあと、尾を引くようなことはないようにね。」と念を押される。
チィママ風が席に戻ると、ママさん風は彼女に耳打ちした後、「私、ゆっくりと温泉に浸かってくるわ、40分ほどかかるからよろしくね。」と席を立つ。
チィママ風も了解しているのか、僕の隣に座ったまま見送る。
僕は、彼女を抱き寄せ、軽くキスをした後、一緒に彼女達の部屋に向かう。
広めの和室ですでに布団が引いてあり、チィママ風の彼女と抱き合ったまま、その上に倒れ込む。
ディスコルームで、浴衣を肌けて踊る女性達を見て、高まっていた欲求を放出するかのように、彼女の浴衣を剥ぎ取り、性行為に及ぶ。
彼女もそうなるのを望んでいたかのように、しがみつくように身体を絡ませて受け入れる。
行為の後、彼女は、「この温泉旅行で、何かしらアバンチュールがあればいいなと期待していたの。貴方に会えてよかったわ。」と微笑む。
「僕の方こそ、いい思いができたよ。」と僕は彼女を抱きしめ、深い口づけをして、彼女達の部屋を後にした。
ママさん風が聞き返す。
「夜の蝶って、誉め言葉なの? 私達はそんなに淫靡な雰囲気がする?」
「もちろん誉め言葉だよ、君等が浴衣のたもとを振りながら、黒髪を揺らして踊る様はまさしく蝶の乱舞だね。」と言うと、
「そう、旨い表現ね、悪い気はしないわ。」と嬉しそうに応える。
そんな会話のやり取りをこちら側の若い女性達は面白がって聞いている。
チィママ風が二人に目を向けながら「この子達、随分、可愛いわね、社長は容姿で採用しているんじゃないの?」と勘繰るので、
「いや、性格重視だよ、それに一人はうちの会社の社員だけどもう一人は知り合いのお嬢さんだね。」と応えると、
「へえ、親御さんが知り合いとはいえ、男性同伴の温泉旅行に娘さんをよく出したわねえ。」と怪訝そうだ。
仮面妻の娘が、「社長のことは母が信用していますし、それに温泉じゃなくて、パソコン研修が目的ですから。」と説明する。
「お母さんの承諾済なのね、貴女が母親似だったら、きっとお母さんも美人なんだろうね。」と勝手に推測している。
どうやら、美熟女二人は、年配の男性に若い女性二人という、あまりありそうにない温泉旅行のグループに興味を持っているようだ。
話の成り行きが娘の母親であり、僕の不倫相手の仮面妻まで及びそうなので、これ以上、プライバシーが深堀されないように話題の矛先を変える。
「ところで君等は女同士二人で来ているが、家族はどうなの?」
ママさん風が、「ええ、私は亭主はいるけど、彼女はシングルマザーなの、まだ、お嬢さん達ほどの年齢じゃないけど、二人とも子供もいるわ。」と応える。
「それで今夜は仕事も家事も離れて、息抜きの温泉旅行ってとこなんだね。」と言うと、
チィママ風が、「ええ、ちょうど、こんなディスコがまだあったので、バブル時代の独身に戻って楽しんでいるの。でも、女性二人じゃ物足りないから、貴方も遊び相手になってよ。」とはにかむように笑みを浮かべる。
女子社員が、「社長はあの方達に気に入れられたみたいですよ。私達、席を変わってから、しばらくして部屋に戻りますね。」とそっと耳打ちして気を利かす。
美熟女二人が僕の両隣に座ると、酔っている彼女達は、なにかしら密着するような柔らかな感触がして、湯上りで酒気を帯びて踊った後の、上気した香しさに自ずと欲情を感じてしまう。
禁断の若い女性には、その気になっても理性のブレーキを踏み続けなければいけないが、この美熟女達には自制心は必要ない。
この女性は姉御肌というか、物言いがハッキリした気質からして、スナックのママさん風で気兼ねなく、すぐに親しくなれそうなタイプだ。
僕も「君達が浴衣姿で踊っているのをみると、妙に刺激が強すぎて見とれてしまうよ。」とにやけて応える。
「スケベーなのね、じゃあ、もっと色っぽく見せちゃおうかな。」とからかう。彼女はだいぶ酔っていてノリがいい。
もう一人もやって来て、「お嬢さん達も盛り上がっているわ、貴方も一緒に踊りましょうよ。」と誘う。
この女性も人懐っこい感じで、姉御肌の女性がママさん風なら、ちょっと控えめなチィママ風のタイプだ。
席を立ち、彼女達に交じわる。僕も若い時からディスコには親しんできたから、ハイテンポのステップで踊るのは得意だ。
ここのところ、ダンス教師の女性と付き合っていたこともあり、社交ダンスがメインだったが、久々のディスコ気分でバブル時代がよみがえる。ダンシングクイーンや君の瞳に恋してる、ホットスタッフなど懐かしのナンバーがかかり、しばらく大音響で踊り続けた。
汗をかき一休みにソファーに座ると、女子社員と仮面妻の娘も戻ってくる。
「綺麗なお姉さま方とお近づきになれて、良かったですね。」と女子社員が笑顔で話しかける。
「お姉さまというより、君たちのお母さんぐらいだね。」と返答すると、
「そうですね、多分、あの人達は私の母ぐらいの世代ですね。」と仮面妻の娘が言う。
そんな噂をしていると、美熟女の二人がこちらの席にやって来た。
「ご一緒させてもらっていいかしら? 大勢の方が楽しいわ。」とママさん風の女性が声を掛ける。
僕が「もちろん、美人の女性は大歓迎だよ。」と嬉しそうな素振りで応える。
ソファーが壁に沿って横並びなので、二人掛けのソファーを、テーブルを挟んで向かい合わせになるように置くと、両隣も対面も浴衣の女性に囲まれて、ハーレム状態だ。
「貴方、ディスコダンスが上手いのね、随分、遊び慣れていそう。」とママさん風の女性が言えば、
女子社員が、「社長は私達をよく六本木のクラブとかに連れて行ってくれますよ。」と話す。
チィママ風が、「あら、貴方は社長さんなの? いいわね、会社の女子社員が旅行に付き合ってくれるなんて。うちの会社の社長なんて、誰も付き合わないわよ。」と笑う。
聞けば、二人とも都内のイベント関連の企業の同僚で、会社が同じ保養施設の会員になっている。
ママさん風が、「貴方は社長という感じの威厳がないわね、優しそうだけど遊びなれた、ちょっとリスキーなイメージだわ。」と酔っているせいか、思ったままを口にするので、
「君達だって、普通の会社のOLには見えないなあ、どちらかというと、その艶っぽさからして、ネオン街の男を惑わす夜の蝶みたいだね。」と冗談交じりに言葉を返す。