私はカエール侯爵とまた顔を合わせたのは次の日の朝だった。
「おはようございます、カエール侯爵」
「おはよう、アリアネ」と機嫌が良さそうなカエール侯爵は言う。
「体調は?」
「良くなっているよ。薬を飲んで、休んだから」
「この前の戦いの時と同じことが起こり得ますか」と少し不安な私は聞く
「激しい運動しない限り、あんな血の量を吐くことがないが・・・」
「しばらく戦場に行く予定はありませんよね」
カエール侯爵は微笑んだ
「一ヶ月位いい子にしているよ。でも他のシゴトがこれから忙しくなる」
「カエール侯爵自身が動かなければならない時のみ動いてください。代わりに他のことを、私がやりますから」
「でも暗殺など、アリアネに任せられない」と微笑みを崩さないヴェンドメ准将軍。
この男は怖いと思う時がある
「それこそ私に任せればいいです」
「経験はないだろう」
私はカエール侯爵を睨んだ
「ファオランは君に教えなかったものは何だ?」と侯爵は私をじっと見つめる
「恋に落ちない方法だけです」
侯爵が笑った
「ワタシから逃げる方法もね」
「それは多分一番大事な教えだったでしょうね。もう遅いですが・・・」
カエール侯爵は色っぽく私を見ながら、ティーを飲み始めた
「夜出かけるから、アリアネも一緒に来てくれ]
「分かりました」
アンヌが降りる時間になっても来ないので、私は
「レディーアンヌは遅いですね」と。
「まだ寝ているよ」と昨日と同じ目で私をちらっと見た。「剣の練習が終わったら、書斎で勉強しよう。最近全然時間がなかったから、今日色々教えておきたい」
「はい。しかしレディーアンヌにもっと時間を割いた方がいいと思います」
「今日アリアネと仕事をすると言ったから、大丈夫。それに少し二人だけの時間が欲しい」
「カエール侯爵、相手を間違っていると思います」
「アリアネは一人しかいないよ」と真面目な顔で侯爵は言っていた
私は微笑まずにいられなかった。
つづく
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