「アリアネはなぜ軍人になった?」と秘密話しているようで、侯爵は小声で言う。
「私がまだ5歳の時に母上は他界して、軍人である父上に育てられました。口癖のようにこの国のために生き、戦い、死にたいとずっと私に言ってきました。知らず知らずのうちに私もこの国をよくしたいと思い始めて・・・」
「いつから軍人?」
「初めて戦場に出たのは15歳の時。正式に軍に入ったのは18歳です」
「今、アリアネは23歳だから、もう8年の経験ということか」
「侯爵はいつからですか」
「カエール」と侯爵は子供に新しい単語を教えているように言う。
「・・・カエール様はいつからですか」と侯爵を見上げたら、綺麗な笑顔を見せてくれた。
「大学卒業してから、すぐだったから、20歳くらいだったかなぁ。アリアネより経験があさい」
「大学を通いましたか」
「ああ。ジェアンはその時できた親友だ。二人で結構遅くまで酒を飲んで、次の日に講義にでなかったものだ」
「それは想像できます」
侯爵は笑った
「准将軍になったのはいつですか」
「24歳の時、3年前だね」
「父上と知り合いになったのもその時期ですよね」
「いいえ。軍に入ってすぐ。初めての戦に出た時に、ファオラン隊長と一緒だった」
「覚えていません・・・」
「アリアネはエンヒ副隊長と一緒にだったから、気づいていないだけだと思う」
エンリー心の痛みがよみがえる。
「エンリと知り合いましたか」
「2・3回話した位だよ」
「そうですか」
「触れる名前ではなかった・・・」
「あの戦いの作戦、カエール様の?」
「いいえ。ワタシはその時に東国に行っていた」
「東国?」と驚いている私だった。
「親友と会いに。それにあの戦いの時に、ファオランの隊はワタシの下ではなかった」
「敵軍に親友いるようですね」とエンリの話題に触れないように、私は違う話の質問をする。
「その親友とではなくて、ジェアンと大学時代の友達と」
「そういう友達だったら、ここで会えばいいのではありませんか」
「その時、ジェアンは向こうで住んでいたから。それに今の計画を立つために集まったから、ここで・・・」
「今の計画というと、この前ジェアン伯爵と話していたことですか」
「ああ。簡単に言うと、今の王室の代わりに新しい王室をたてるということ」
「つまり、第一王子ではなく、違う人が王になるということですか」
「正確に言うと、第二王子」
「だから私が必要ですね、それほど危ないことがありません」
「そんなに危ないかなぁ」
「今の王を裏切ることですよ」と私は真剣に侯爵を見つめている
「国のためになるなら・・・」と侯爵は私と目を合わせる
つづく
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