侯爵に用意された家に入るなり、カエール侯爵は私に言った。
「アリアネ、ちょっと話をしよう」と、そして私に手を差し伸べた。
「酔っていませんか」
「酔っていたら、ポー隊長と戦えなかっただろうに」
「確かに」
自分の膝の上に私を座らせるようにした。
「前も思ったけど、軍人なのに軽いね、アリアネ」
「敵の体重の差を力でではなく、やり方でうまくカバしています」
「力で勝てないしね」
「それで何の話ですか」
「何だろうね」と侯爵は口を近づいてきた
私は顔を少し離れた。
「ワタシとファオラン隊長の話を聞いたら、怒った?」
「いいえ。侯爵はどんな男か自分の目で確かめたこともありますから」
「二人だけの時に、侯爵ではなく、カエールで呼んでほしいな」
私は立とうとしたら、侯爵は私の腕を掴んだ。
「先ワタシの胸に泣いていたアリアネはどこに行ったのだろう」
「先は血の迷いです」
「そう?キスしたことも今ワタシの膝の上に座っていることも血の迷い?」
「はい」
私は立ちたいが、侯爵はなかなかそうさせない。
「私に人とそんな軽い気持ちで付き合えません」
「軽い気持ちで付き合っていると言った覚えがないが・・・結婚の話じゃないよね」
私は答えなかった
「身分の問題はいいとして、二・三回位キス交わした者はもう結婚なんて勘弁してくれ」
「結婚までは言いませんけど・・・もう少し真面目に」
「ワタシなりに真面目だよ」
「・・・」
「約束などはできない」
「なぜですか」
「今やっているコトのためにも色んな女性と色々・・・」
「私にはそのような状況は無理です」
「じゃ、ただの護衛兵に戻る?」
私はすぐに「はい」と言えなかった。侯爵は唇を私のに近づいてきた
「他の女性とキスしたりはしないから・・・ね」
私は侯爵の腕から逃げた。
「ただの護衛兵に戻ります」
カエール侯爵は微笑んだ。初めて私は彼の腕から逃げた時と同じように
「わかりました。アリアネはそうしたいなら」と
つづく
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