ファオランの隊が泊まっていた村に着いたのは四日後だった。
「お疲れ様です、ヴェンドメ准将軍、アリアネ」と私たちを迎えたファオラン隊長だった。
「お疲れ様です、ファオラン。本当に疲れた。アリアネの荷物、ワタシの所においてくれ。それから、十分後明日の作戦について説明する」
ファオラン隊長が使っていた家の居間にあったテーブルの上に侯爵は地図を開き、じっと見つめていた。この四日間馬車の中で侯爵はほとんど話さなかった。いつも考え事をしているような顔で馬車の小さい窓から外を見ていた。
十分後、私とファオラン隊長を含めて、十五人の軍人がテーブルと侯爵の周りに集まった。今日始めて私は侯爵の作戦を本人から聞く日だった。
「ワタシを知らない者もいると思いますから、一応自己紹介しましょう。ワタシはヴェンドメ准将軍です。先月から南と東にいる軍隊の責任者になりました。ファオラン隊長の軍隊はかなり前から動かしています。話し方から分かると思いますが、ワタシは貴族の息子。それに対して不満がある者いましたら、この部屋から出ていい。明日の作戦に参加できなくなりますが、別に軍人としての生活に全く影響がありませんから、どうぞ。ワタシは敵にしか喧嘩売らない主義なので」と兵の顔を覗った「でる者いないみたいですね。じゃ、作戦の話に入るが、正直命のやりとりより隣の町の綺麗なお姉さんと遊ぶ方が好きなので、この戦い三日で片付けましょう」
ドアの強く閉める音がした
「ワタシは馬鹿なことを言っていると思った者が出たようですね。出たい者はどうぞ。人数把握しないと作戦立てられないから・・・」
あと二人部屋から出た
「ということはここに残った十三人とワタシとファオラン隊長の部下でこの作戦を実行する。想像したより多いですね」
「ヴェンドメ准将軍も出るつもりですか」と三十歳位の男が聞く。侯爵より年上だ。
「責任者はワタシですし、それに指示を出すのもワタシですから。今日初めて見る顔ですね、名前は?」
「ポーです。隊長務めさせています」
「ワタシより実戦が多いと思いますから、意見があったら、是非言ってほしいです」
ポー隊長は一礼をした
「では話の本番に入ります。敵は三つの場所に泊まっている。その場所を一つずつに攻撃しよう。明日の明朝に最初の攻撃をしたいが、準備できているかなぁ」
「はい」と一斉の声
それから侯爵は細かい作戦を説明した。何人かとりあえず忍び込んで、敵の隊長などを殺し、火をつける。その後他の兵たちは大勢に敵のキャンプを攻撃する作戦だった。誰が何をするか、何時にするか、もちろん説明したが、もし何かうまく行かない場合どうすればいいかまで作戦を立ていた。
「これで以上。明日の一時に集合。それと忘れないで欲しいことが二つがある:一つ目一人で無理だと思った時に必ず仲間の助けを求めること、二つ目自分の命を優先にすること、勝てないと思った時に逃げればいい。できる限り犠牲を避けよう。質問ある者はワタシのところに。今夜ゆっくり休んでおけ」と侯爵は自分に用意された家に向かった。私も一緒に。
「ヴェンドメ准将軍!」とポー隊長が私たちを追ってきた。
「何か」と侯爵は聞く
「失礼だと思いますが、一度だけでもヴェンドメ准将軍と剣を合わせたいです」
「ワタシと?」
「はい」
「負けますよ」
「おれ負けても、准将軍と剣を合わせたいです」
「いいえ、いいえ。ワタシが負けます。実戦の経験が浅いですから、剣を握る自身あまりありません」
ポー隊長は侯爵の言葉にびっくりしていた。
「ポー」とファオラン隊長は近づいてきた「戦いが終わったら、そういう話をしよう。准将軍も疲れていますし」
「はい」とまだ驚いているポー隊長だった。
つづく
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