物語22 | Thinelの世界

Thinelの世界

私の描く世界へようこそ

 
  出発の準備をト整えて、馬車に乗った私とカエール侯爵だった。
  「ドノヴァン公爵はかなり怒っていた様子でしたね」と私は向かいの椅子に横になっている侯爵に声をかけた
  「いつものことですよ。末っ子のワタシはいつも思いがけないことばかりしているから、父上は休む暇がありませんね」
  「侯爵はあまり反省しているように見えません」
  「反省などしていませんから。アリアネに怒られたら、反省してもいいですが・・・」
  「昨夜怒ったじゃありませんか」
  「あれ?手あげた時、誘っていると思いました。ワタシの勘違いだったとは」
  侯爵は微笑む。
  「アリアネ、約束して欲しいことがある」
  「はい?」
  「戦場でワタシの命令を必ず従うという約束。破ったら二度と戦場に立たせない」
  「肝に銘じておきます」
  「それと、これからファオラン隊長の部下ではなく、ワタシの部下だから」
  「わかりました」
  「君の父親じゃないから、大目に見るつもりはない」
  「覚えておきます」
  「馬車は昼食のために止まった時に起こしてくれ」

 
                       つづく

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