「いらっしゃいませ。あら?お久しぶりです、カエール侯爵」と服屋の店員は言っていた。
「お久しぶりです、マドモアゼル・ジョアッネ」とカエール侯爵は一礼をした。
「今日侯爵のために、わたくしは何かできるのでしょうか」
「この娘を今週末の舞踏会に連れていこうと思って、青いドレスを探しています」
「軍の人ですね。初めまして、ジョアッネです」
「初めまして、アリアネです」
「こんな若いのに、もう軍人だなんて・・・」と私を見つめながら、言うマドモゼアル・ジョアッネだった。
「純粋なイメージのものが欲しいですね」と侯爵は話題を変えようとした
「純粋ですね・・・」とドレス探しを始めたジョアッネ「こちらはどうでしょう」
「もうちょっと薄い青がいいです」と侯爵は。
そして暫くの間カエール侯爵とマドマゼル・ジョアッネは私のドレスを選んでいた。侯爵はかなり細かいことに厳しいとこの時知った。
「では、この十着を試着してみましょう、アリアネさん」とマドモアゼル・ジョアッネは私を呼んだ。
「は・・はい」と外で歩く人々を見るのに夢中だった私は我に返った。
「あまりそういうドレスに慣れていないから、アリアネを頼みますね、マドモアゼル・ジョアッネ」と笑顔を作っていた侯爵だった。
十着の試着はかなり大変だった。その中でマドモアゼル・ジョアッネは私によく似合うドレスを四着を選び、一番似合うもう一着を侯爵に見せるために、試着部屋から私を連れ出した。
外でカエール侯爵は貴族だと思える男と話していた。
「しかし軍を動かす必要が本当にあるのか」と知らない男は言っていた。
マドモアゼル・ジョアッネは話の邪魔をして
「カエール侯爵、どうでしょう」と
「女と買い物だったか」と知らない男は。
「たまに気分転換として」
「気分転換か・・・では」
「では」と侯爵は軽く男に一礼をし、私の方を見た「いいですね。これでいきましょう」
「これほどではないですが、こちらの四着もかなりお似合いでしたよ」
「マドモゼアル・ジョアッネの意見ですから、それも買おう」
「私はそんなにドレスいりません」と私は言ったら
「今は遠慮ではなく、おねだりするところでしょう」とあきれたように侯爵は言う
「そうですよ」となぜかマドモアゼル・ジョアッネは熱くなっていた。
結局私は一生使い切れない数々のドレス、靴、帽子を侯爵は買った。
帰りの馬車で
「私はこういうドレスにあまり使い道がありません」
「これから社交的な場にアリアネを連れていくから、必要です」
「そうですか」
「不満?」
「ただ自分の属する軍隊のところに戻りたいです。貴族の生活もう疲れました」
「それだけはだめですね。他のものなら考えてもいいですが・・・」
「他のものはいりません」
「じゃ、我慢ですよ、アリアネ。仕事だと割り切って」
「はい」
つづく
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