カエール侯爵は先に馬車に乗り、私は少し深呼吸してから馬車に乗った。侯爵は私と目を合わせず、ずっと窓から外を見ている。
「首、大丈夫ですか」と私の方を見ず、カエール侯爵は問う
「はい」
「謝りませんけど」
「私の言動がいけなかったのです。ファオラン隊長なら罰の一つでも受けるところでした」
「ワタシはやはり女性に弱いということですね」と微笑み、私を見た「何の色がいいかなぁ・・・」
「色?」
「ドレスのですよ、アリアネ」
「何でもいいです」
「アリアネの好きな色は?」
「・・・青が好きです。海と空の青」
「いいですね、青。じゃ青いの探しましょう。・・・そういえばダンスできますか。舞踏会で踊ってもらわないと・・・」
「私は軍人です。剣とのダンスなら」と皮肉を言う私。
「帰ったら教えましょう」
「別に踊らなくてもいいじゃありませんか」
「ダンスの時に手紙をこっそり渡してもらうから、ダンスできないようでは仕事は無理ですね。とワイン位飲めるようになった方がいいですね。まだ四日ありますから、何かできると思います」
私は抵抗できず。
つづく