物語12 | Thinelの世界

Thinelの世界

私の描く世界へようこそ


カエール侯爵は先に馬車に乗り、私は少し深呼吸してから馬車に乗った。侯爵は私と目を合わせず、ずっと窓から外を見ている。
  「首、大丈夫ですか」と私の方を見ず、カエール侯爵は問う
  「はい」
  「謝りませんけど」
  「私の言動がいけなかったのです。ファオラン隊長なら罰の一つでも受けるところでした」
  「ワタシはやはり女性に弱いということですね」と微笑み、私を見た「何の色がいいかなぁ・・・」
  「色?」
  「ドレスのですよ、アリアネ」 
  「何でもいいです」
  「アリアネの好きな色は?」
  「・・・青が好きです。海と空の青」
  「いいですね、青。じゃ青いの探しましょう。・・・そういえばダンスできますか。舞踏会で踊ってもらわないと・・・」
  「私は軍人です。剣とのダンスなら」と皮肉を言う私。
  「帰ったら教えましょう」
  「別に踊らなくてもいいじゃありませんか」
  「ダンスの時に手紙をこっそり渡してもらうから、ダンスできないようでは仕事は無理ですね。とワイン位飲めるようになった方がいいですね。まだ四日ありますから、何かできると思います」
  私は抵抗できず。
  
  
                                       つづく
  
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