おそらく、農家に嫁いでいなければ、また違った感じの人だったと思えるおばあちゃん。
とにかくいろいろなものを作ってくれました。
当時オーブンもオーブントースターもなかった、田舎の農家の家では、
グラタンなんてものは食べたことがないし、私なんてどんな食べ物かも知りませんでした。
学校の友人が、「グラタンっておいしいよね」なんて言っても「そう?」なんて、食べたこともないのに嫌いであることにしてしまっていました。
ある日、おばあちゃんに「グラタンって知ってる?」なんて聞いたら、「知らねっちゃ」
だよね。何でもない。
しかし、数日後、おばあちゃんは、グラタンの素を買ってきて、作ってくれることになりました。
「ちょっとまって。なんだかオーブンかオーブントースターでって書いてある。それ何?」
「フライパンで何とかなるべ」
フライパンに器ごと入れて蓋をしてみましたが、様子が違う。
何とかはなりませんでした。焼き目がつきませんから。
考えた末、魚焼きグリルで、家族6人分
1個づつ焼いてくれました。
かなりの怪しいグラタンでしたが、とても感動して食べた記憶があります。
魚臭いとはいえ、我が家で、初めてのグラタンで私にとっても初めてのグラタンでした。
結婚式の料理のエビとかカニの甲羅に入っているあれは、グラタンではないですよね?