映画『コット はじまりの夏』 | mizuochi & the understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。


3連休の真ん中、

映画を観て来ました。

『コット はじまりの夏』



この映画、本当におすすめ!

実は観る前まではそれほど期待していなかった作品でした。いろいろ受賞しているし、悪くはないという程度の期待でしたが、

観終わった後、これは皆さんにも是非、映画館で観てほしい作品だと、観ないと損する作品だと思って、震えてこれを書いています。


何が良いか、、、

美しい!キレイ!かわいい!やさしい!

アイルランド映画と言うのも良い!

ストーリー、演出、カメラ、カット、すべてが醸し出す雰囲気がとても素晴らしい。

そして主人公の少女がかなり良い。



いろいろ宣伝にはコピーが書いていますが、

そんな言葉では表せない完成された映画がこの作品にはある。

『小さな恋のメロディ』や『ミツバチのささやき』など少女を主人公にした映画が好きな方はもちろん、ストーリー中に映る木立やアイルランドの美しい風景と音楽、役者の演技と一体になったカットはこの上なく心に沁み入り、この年代でないと出せない純粋な透明感が自然で素晴らしい。

娘のいる父親にも是非観てもらいたいと思いました。

ストーリーは難しくも何ともなく、賭け事で身をやつした父親と疲れた妊婦の母親、大家族の中で姉たちにも関心を持ってもらえない行き場のない9歳の少女が、母の出産を機にひと夏親戚に預けられる。その預けられた場所で叔父さんと叔母さんに大切にされて、少女の心に変化と成長が見られると言うだけのお話し。どんでん返しも伏線回収も特にない。ただ、ストーリーの展開に安定感があり、心のひだがゆっくりと動く様子が実に優しく描かれています。


何がどうとか関係ない、僕が今まで観た映画の中でも、確実に印象に残る、とても素敵な映画です。

入場した時に渡されたポストカード、もらった時は特に何も思わなかったのですが、今では宝物です。




とてもいとおしい映画です。

みなさんに是非、おすすめします。