ソウルシスター、旅立つ。 | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

先日、東京に住む僕の母が他界しました。

昨日に葬儀告別式を終え、外せない仕事があるので僕は夜行バスで大阪へ帰りました。

亡くなる日まで働いて、誰かの為にいつもフル稼動していた彼女。
特に身体のどこかが悪かった訳でもなく、突発的な心筋梗塞でした。
苦しみ出して、同居する妹が救急車を呼ぶ時もカッコ悪いからと止めたそうです。
実際に救急車が到着する時には心配停止状態で、本当に一瞬の事だった様です。

僕はその時大阪で妹からのメールを見て、仕事の段取りを調整する間に訃報に変わり
新幹線で駆けつけた時には遺体は警察でした。

ただ、新幹線で向かう途中から、やたらと母の声が聞こえ、何をするのか聞こえました。
まず、妹の悲しみを取り除くこと。
このお別れは突然ではあるけれど、母が望む形の実現だったこと。
自分の事が原因でみんなを悲しませたくないこと。
そして、カッコ良く送り出して欲しいということでした。

生前、母の兄の葬儀の帰りに、自分の葬式などは一切せずに、検体に遺体を使う様な事を言い出し、僕とモメた事がありました。
そんな母の希望と僕ら兄妹の想いをミックスして、ごく親しい方だけ集まる家族葬とすることに決め、段取りを調整しました。

翌日に警察へ出向くまでに葬儀屋さんを決めて、僕はようやく母と対面します。
正直なところ、平静を保っていた僕でも、顔を見ると耐えられるか不安でした。
しかし顔を見た時、新幹線で聞いた母の声が本当だと思えたのです。
穏やかで、優しく、希望を与えてくれる、美しい寝顔でした。
母が望む形で旅立つ事が出来たんだよと妹に話して、妹も少しずつ理解し、顔を見て落ち着きを取り戻すことが出来た様です。

警察を出て妹の家に戻って来ました。
母が最期に過ごした街では、賑やかなお祭りが行われていました。

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(つづく)