世界で最も英国的なバンドTHEKINKS⑩ | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

キンクスの
「最も英国的なバンドがアメリカに媚たシリーズ」その4です。

今日ご紹介するアルバムは

ある意味、当時はこちらがキンクスのあるべきスタイルだと認識していました。
理由はまだ中期の本気でひねくれていたオペラアルバムを聴く前だったと言うだけですが、、、、!




ステイトオブコンフュージョン
1983年

爆発的なヒットを記録したシングル、カムダンシングを含むこのアルバムは、
言わば今回書いていますアメリカ媚び媚び時代の頂点です。
レイディビスはプリテンダーズのクリッシーハインドとの間に娘さんも誕生して、
正に充実した毎日の中に制作されたアルバムです。
1曲目のタイトルナンバーから怒りのロックンロールがキーボードのリフで始まりますが、
ぶっ飛ばすだけでなく、ドントフォゲットトゥーダンス、プロパティーなど
ジックリとしたスローナンバーや、シングルヒットのカムダンシングなどは余裕すら感じられます。
全体を通して聴き終えると、やはりこのバンドはアメリカンハード路線が本懐ではなく、
元々持っている英国的な雰囲気がにわかに原点回帰して来た匂いがします。
このアルバムを聴いて日本のモッズバンド、ザ・バッジは
メッセージフロムUKと言うシングルを出していました。
サビの歌詞で
~メッセージフロム、レイディビス!~
と歌っていた事を思い出しました。
九州出身の3ピースバンドでリッケンバッカーを使っていました。
あまり売れませんでしたが、カッコイイバンドでした。
彼らも反応していましたが、カムダンシングの曲中に
本来のメロディーリフとは違ったAm.G.Fの歪んだギターが入りますが、
このわずか8秒足らずの何気ないコードカッティングが死ぬ程カッコイイ、、、。
あのギターだけでご飯3杯いけますね⁉︎