世界で最も英国的なバンドTHE KINKS⑨ | mizuochi understanding

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ロックンロールバンドのブログです。

こんにちは。

キンクスシリーズの細分化

「最も英国的なバンドがアメリカに媚たシリーズ」。

今日はその3。

ここからが僕個人的にリリース時にレコードを買っています。

CDじゃないですよ、レコードです、レコード‼︎




ギブザピープルワッゼイウォント
1981年

前作のライブアルバムで確固たるアメリカでのポジションを確保したキンクス。
今作では、新しいキンクスのスタイルを築き上げました。
もはやベテランバンドの域に達したキンクスではありますが、
世間では(メタルの元祖)や、(パンクのジジイ)と言った、決して喜ばしくない、
過去のヒーロー的な言われ方をされていた感が否めない状況に、
見事なカウンターパンチを繰り出すべくリリースしたアルバム。
基本的に中期に多く見られたひねくれサイケや牧歌的フォーク、
しんみりしたスローナンバーをあえて出さずに、ストレートなロックンロール、
それもキンクスだから出せたロックンロールをスピードに乗せて繰り出しています。
ギターサウンドは結構ギラギラに歪ませ、ハードなディストーションとして、
ドラム、ベースもキンキンにミックスされています。
僕が個人的にリアルタイムでレコードを買った理由は他でもない、
ロックンロールアルバムだったと言う事です。
それこそジャムやプリテンダーズがカバーした、
ブリティッシュインベンションの現役バンドが年齢を感じさせない
余裕のロックンロールを発表したとなったら手を出さずにいられないのは本音です。

このアルバムから3枚、立て続けにリリースされ
世間的な大爆発は次のアルバムですが、
最もアメリカンなアルバムはコレかも知れません。
アメリカンと言っても1971年発表のマスウェルヒルビリーズで
描いたフォーク系とは真逆のハードアメリカンロックサイドの方です。