今回はBest PlayerのBass編、第3回として
The Whoの偉大なるテクニシャン、
The Ox ・ジョン エントウィッスルの紹介です。
今までBassのコーナーではポールマッカートニー、ニックロウと
プロデューサー系かつ来日記念として取り上げましたが
今回のジョンは、まさしくBest Playerのコーナーに相応しい
まさに世界が認める実力の持ち主です。
Best Player Bass 3
John Entwistle

ビルボード誌を始め、世界のあらゆるマスコミが実施するN01ベーシストの
アンケートや人気投票において、ジョンはどの系統にも出てきます。
1位であることも珍しくなく、殆どが上位に彼の名を挙げます。
ザ・フーのステージは以前にも掲載しましたが
ジョン以外のメンバーは破壊活動もしくは大立ち回りの連続で
いつも最後まで冷静に音がしているのはジョンのベース。
そのサウンドテクニックはベースの域を超え人はリードギターならぬ
リードベースと呼んでいます。
そのテクニックはザ・フーのナンバーでも随所に聞かれ
初期の「マイジェネレイション」のブレイクソロから「無法の世界」の演奏など
もはやベースと言って良いのかと思う程のサウンドとなっています。
その指さばきから「サンダーフィンガー」とも呼ばれ
動かない事からついた「The Ox 」と合わせて彼を理解するに十分なニックネームです。
ただ、実はこの人
本当はザ・フーの中でも、ある意味、最も危ない人物です。

まず私生活。
異常とも思えるコレクターで、その対象はベースだけでなく
その他の楽器、車、骨董品など気に入ったものの収集癖は金額に糸目をつけないらしく
家を建てる場合でも予算など気にせず豪邸を注文するらしいです。
それが高じて、晩年は頻繁に借金まみれとなり
何とかするためにザ・フー再結成だとか、ツアーを組んだらしいです。
またステージで動かないのは
ピートやロジャーが暴れ回るだけでなくキースまでもドラムをぶっ壊すんで
逆にじっと微動だにしない方が目立つという理由と
もう一つはベースの音を触りまくっていて、動くとハウリングを起こすという
2つの理由があるそうです。
そう、それほどサウンドメイクにも徹底ぶりが有名で、スポンサーのワーウィック社をはじめ
開発費が予定の10倍にもなったり、限界まで音の追及をするそうです。
思い出してください、晩年の彼のベースの音、、。
深く、重く、サスティーンが長く、うねりながらドライブしていましたよね。
ベース担当の皆さん、ある種、彼を見習って下さい。
そして、のめり込まないで下さい。
深入りすると、確実に帰って来れなくなってしまいます、、。
ただ最後は幸せな状態だったとピートは言うてますが、、、、!!
これは書かずにおきます。