昨夜(26日木曜)は、杉落研の会合で自主練習。
私は、7月6日(日)「杉落研納涼寄席」でかける『雪江茶入』(赤穂義士外伝『天野屋利兵衛』より)をやらせてもらいました。
4日前に「講談勉強会」で別の話をやらせてもらったばかり。
ですがこの『雪江茶入』、去年7~12月に習ったばかりだし、去年12月に杉落研の会合でもやらせてもらったので、多分、まだ覚えている……と思って、これにしました。
実際に、細部は忘れ始めていたもののほとんど覚えていて「あ~これなら4日あれば大丈夫、大丈夫」と思っていたのですが。
当日の持ち時間15分、本編は11分ぐらいで短い。だったらマクラを入れよう、終わり方は少し工夫して……とやっていたら、そこそこ考えなくてはいけなくなってきた。
昨夜は不完全なまま、ぶっつけ練習みたいになっちゃいました。
さらに。
この話、「他人の身代わりになろうとする、優しい人のいい話」にはしたくない。
「侍と変わらない、出入商人の意気地と覚悟」をこの話を通して描きたい。ヘタレな私だけれども、去年の入院中、医療関係者たちにそんな意気地を何度も見せつけられたから。
そのために、ちょこっとだけセリフを足したら、私自身が少し混乱しちまった。
緊張していたのか、本来と違う言葉が口から 出てきたり、セリフが飛びそうになったりしたし。
これからさらに稽古して、7月6日までに何とかしておきたいと思っています。
落語や講談で地方出身者を表す時、純朴さを出そうとして、訛らせることがあります。
この時、東北弁っぽい言葉がよく使われます。純粋な東北弁ではないと思いますが。
これ、「東北出身かもしれない」人を表す時にはいいけど、「明らかに東北ではない」地域の出身者を表す時、ものすごく違和感を覚えるのですよね。
別に「東北人を田舎者の代表みたいにして差別している!」と怒っているわけではありません。あまりにも安易・安直な気がするのです。
先日やらせてもらった『恩讐の彼方に』でも地元の人が出てきます。
舞台は、東北ではなく、九州。私が住んでいた宮崎からも比較的近い。だから、少し覚えのある宮崎弁でやろうかとも思ったのですが、このあたりって、ちょっと離れると言葉が全く違う。
結局、あまり訛らず「標準語だけれども、田舎の人っぽく」やったつもりです。実際にそうなっているかどうかはともかく……
TV時代劇なんかだと、地方地元民役の役者さんが標準語で喋っていても、私はあまり違和感を覚えません。『水戸黄門』なんかでも、一部の人は現地の言葉らしきもので喋っていますが、ゲスト出演者、特に美形で有名な役者さんは標準語で演っています。
でも、違和感なし。
何故だろう? 私がおかしいのかな?
ちなみに、東京の講談では、地方出身者も、関西出身者も、標準語でやることが多いようです。上方講談では多分、大阪弁。関西弁はよく知りませんが。
それでも違和感を覚えることはなく、下手に訛るより遥かに自然に感じられます。
江戸落語だと、『金明竹』のように関西弁とのすれ違いを笑いにしたい場合、大阪弁・京都弁を使うことが多いようです。
でもこれ、本物の関西人が聴いた時に違和感を覚えないのかな?
我々が怪しい外国人の、無理のある日本語を見聞きした時みたいに。
昨夜、6月24日(火)夜は、浪曲会「湧き上がる夜」(新橋)へ。
出演者は順に、京山幸乃さん、広沢菊春さん、春風亭弁橋さん。
・京山幸乃さん『米屋剣術』(浪曲)
講談の『吉岡治太夫』とほぼ同じ話で、少し違うところも。京都が舞台だけれども、清三郎(講談では清十郎)たちの喋る言葉は、はんなりした京都弁ではなく、勢いと愛嬌のある大阪弁っぽい。事実はともかく、私にはこっちのほうが合っているような気がする。楽しく笑いが多いけれども、力強いところも、ぐっと来るところも。
以下は私の個人的な話ですが。
「ここで断っても、他のところに行ってまた続けるならここで……」というところ。仕事でも「ここで難しさ・厳しさを改めて思い知らせても、それをやったら結局、甘い言葉を求め他所へ行って、そこでしゃぶり尽くされるんだろうなぁ」と思わされる事が何度もあったことを思い出しました。
「侍なら3年でできるところを、わしゃぁ6年、7年かかってでも……」というところ。「あぁそうだ。元々早口で滑舌も良くない俺が話芸を習い始めた時、こんな気持だったなぁ」と思い出しました。ということで、これからもしつこく講談の稽古を続けますのでよろしく(笑)。
・広沢菊春さん『笑う首』(浪曲)
講談・落語でもよく出てくる、左甚五郎の話。菊春さんは落語芸術協会の会員でもあるらしく、話が面白く落語家的。ちょっとふてくされたような笑いは故・柳家喜多八師匠と似ている気も。が、浪曲を唸りだすと広沢虎造っぽい声。おお! 子どもの頃に聞いた、広沢虎造による山本山の宣伝を彷彿とさせます!! この手の唸りを眼の前で聴くの、実は初。私にとっては貴重で面白い。ちなみにこの日、前の幸乃さんと菊春さんの曲師をつとめたのは、菊春さんと御夫婦である広沢美舟さん。流石、ぴったりだったかと。
お仲入り後、御三方によるトーク。それぞれのやり方で、場を面白く盛り上げます。
・春風亭弁橋さん『たがや』
元気で明るく楽しい落語がトリ。しかし、よく見ると汗をかいて熱演されていました。確かにこの話、戦うシーンがありそこで剣術・槍術も出てきますからね。最後は楽しく終わらせてくれました。
この日、近くに座っていた方から声をかけられ、前を通る時にうっかり私が足を踏んづけちゃったのかと思ったら、講談教室に入ったばかりのお方でした。
す、済みません!
大変失礼しました。
