「キートンの探偵学入門」(1924年) | ネコ人間のつぶやき

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 バスター・キートンのコメディ「キートンの探偵学入門」(1924年)はお気に入りの一作なんです。


 

 映写技師のキートン は名探偵になりたい男で、今日も「探偵入門」を読んで勉強中。

 

 想いを寄せる娘がいますが、キートンは恋敵で盗っ人の色男に時計泥棒の濡れ衣を着せられてしまいます。

 

 探偵入門は役立たず、自身の疑いを晴らせないキートンは誤解した娘にも嫌われちゃう。

 

 失意のキートンが映写機の横でうたた寝し始めると、幽体離脱したキートンの分身がスクリーンの中に入り込み…。

 

 映画の中に入り込むと言えば、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」が有名ですが、このアイデアはもしかしてキートンが最初かな?

 

 さらに映画の場面がどんどん変わり、キートンがドタバタするくだりは、当時の人達は「どうやって撮影したんだ?」とビックリしたでしょうね。

 

 自分の無実も証明出来ないキートンは、夢の中(スクリーンの中)で名探偵シャーロックJrとなってドタバタ。


 本作もキートンによるスタントのアイデアが秀逸です。

 

 特にバイクチェイスは有名では?

 

 そしてミッション・インポッシブルなスタントの連続となります。

 

 すごく危険なスタントを笑わせるために自らこなしたキートン。

 

 文字通り命懸けの笑いなんです。スゴすぎる!

 

 マニュアル男キートンが恋も映画というマニュアルを真似するというオチも楽しい!


 「キートンの探偵学入門」は、スラップスティック・コメディであり、ロマンティック・コメディでもある名作なんです。