「スター・ウォーズ」の第1作(エピソードⅣ新たなる希望)が公開されてSFブームが巻き起こった当時、小学生の私は「SF大百科」(※正確な題名は憶えていない)なる本を持っていました。
で、その本の一節「地球に落ちてきた男」(1976年)で私は初めてデヴィッド・ボウイの存在を知りました。
"The Man Who Fell To Earth" Photo by Stefan Leijon
source:
ボウイの妖しい美しさが、当時田舎の小学生だった私には衝撃的だった記憶があります。
私が洋楽に本格的に目覚めたのは、その後の80年代でしたから、私にとってデヴィッド・ボウイ=「Let's Dance」(1983年)なんです。
だから、70年代のジギー・スターダストといったキャラを演じて歌っていたボウイは知らなかったんですね。
長い前フリになりましたが、今回ご紹介するのは「Blue Jean」(1984年)。
この楽曲は、アルバム「Tonight」の先行シングルとして大ヒットしました。
70年代にカルト・ヒーローだったボウイは、80年代に「売れるアルバムを」と売れっ子プロデューサー、ナイル・ロジャースを起用して製作した先述の「レッツ・ダンス」でポップ路線に変更。
ボウイの目論見通り、セールス的に大成功を収め、続く「Tonight」もこの路線を継承しております。
"David Bowie Tonight DMM Audiophile" Photo by vinylmeister
source:
「Blue Jean」のMVがまた凝っています。
約20分にわたる「Jazzin' For Blue Jean」はショート・ムービー。
ボウイは、MVで冴えない男とスクリーミング・バイロン卿なる大スターの2役を演じています。
サスガは俳優デヴィッド・ボウイ!なんですね。
バイロン卿の方は、70年代のキャラを演じたボウイを彷彿とさせますね。
ポップ・スター・ボウイと俳優ボウイの両方の魅力を楽しめる1曲となっております。
通常のMVは「Jazzin' For Blue Jean」の一部です。話の筋書きを知りたい方は「Jazzin' For Blue Jean」もご覧ください。
1月10日はデヴィッド・ボウイの命日なのです。亡くなられてからもう5年になるのですね。・・・