レイン・スペンサー伯爵夫人。ダイアナ妃にとっては継母にあたる女性です。
先日BS世界のドキュメンタリー「ダイアナ妃の“憎き”継母」を拝見しまして、とても興味深かったですね。今回はこの番組のお話と私見を。
"Ten years already?" Photo by slagheap
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中流階級出身のレインは社交界の華となって上流社会で有名となり、三回の結婚をしますがいずれも伯爵夫人です。政治家としても活躍したレイン。野心家でパイオニアですね。
娘たちに事前の報告なしにスペンサー伯爵と結婚したレイン。支配的で屋敷の中を勝手に自分の好みに変えてゆくレインを激しく憎んだ思春期のダイアナ妃。
「義母と娘のブルース」が好評でしたが、義母と娘の関係はただでさえ難しいものです。ダイアナ妃がレインに憎しみを抱いたことは想像に難くないですね。
スペンサー伯爵が亡くなると屋敷を出て行かざるを得なかったレイン。
でもダイアナ妃の結婚生活が破たんすると頼りにしたのがそのレインでした。二人は友情を育んだそうです。
"The Wedding of Princess Diana and Prince Charles, Photograph at Buckingham Palace, July 29, 1981" Photo by Joe Haupt
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過去を振り返らず、現在をポジティブに生きたレイン。87歳で癌が骨に転移しますがそれを内緒にしてパーティを開き、その数週間後亡くなりました。
「病を言うことは人をネガティブにするから」というレインの考えからだったそうです。
レインのお人柄がよくわかるエピソードですね。「人は人生のさいごをどう生き切るか、それが一番大切なのだな」と感じました。
人の生き方はそれぞれで、共感できたりできなかったりですが、自分の信念と計画を信じて前に突き進むタフなレインをダイアナ妃は頼りにしたのでしょう。
結婚が破たんした後、新たな自分を創るために相談できる人生の先輩として。
"The Late Princess Diana of Wales" Photo by Dennis J. Bennett
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さいごにレインのご友人でジャーナリストのジョーディー・グレイグさんのレイン評を。
「彼女は道化役・幸せをもたらす人・意地の悪い継母、魔性の女、そのすべてだったと思います。とにかく退屈しないひとでした」。