「分け隔てなく」という美徳 | ネコ人間のつぶやき

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 「ネコは人間のことを大きなネコだと思っている」という内容の文章を読んだとき、「確かにそうだ」と大笑いした記憶があります。


 ネコさんは同族だけでなく、他の動物にも物怖じしなかったり、優しさを見せますね。もちろん、無警戒ではなく、ネコさんは敏感で相手の本質を見抜くところがありますので、危ういところや対象には近づかない、という賢さを備えています。つまり悪縁を見抜いて悪縁には関係を持たない、ということですね。


 ネコさんのお母さんは他のネコさんの赤ちゃんにも母乳を与えることでも知られています。ネコさんは優しいのですよ。


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"Teamwork" Photo by Phil Dolby

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 優しい、と言えば、ネコさんには「自分より弱っている存在を守る」という本能があります。私が弱っているときは、ネコさんたちが寄ってきて、何も言わずに傍らにずっと居てくれた、なんてことは数しれずあります。なんて優しいのでしょう。


 ネコさんは人間の言葉自体はわからなくても、一番大事な気持ちを理解してくれます。NHK Eテレ「0655」の1コーナー、「おれ(あたし)、ネコ」で、「おれ、ネコだから、こいつ(飼い主)の言葉わからない。おれ、ネコだけど、こいつの気持ち なぜかよくわかる~」という歌が流れますが、まさにそう。


 ネコさんは分け隔てなく優しい。これを美徳と言わずして何と言う、という感じですね。福を招くネコさんは良縁を引き寄せるということでもあります。それはネコさんの人徳(ネコ徳?)です。


 単に見た目や性別、主義主張の違いで判断して分け隔てるのではなく、大事なのは悪縁を避けて、良縁を大事にすることですね。そして、そういう良縁な相手に分け隔てない、ということ。そうしたらきっと福がきますよ。人間もかくありたいものです。